月9と言えば、王道ラブストーリーで数々の大ヒット作品を世に送り出してきた。当然ながら視聴率も他のドラマ枠に比べて格段に高いという印象をもっていた。しかし、この前のワイドショーで今回の月9の視聴率は10パーセンント程度しかなく、伸び悩んでいるという話をしていた。理由としてはテレビ業界が不況の煽りをうけて、ドラマを作り込むだけのお金が不足しており、そのために内容がなく、印象の薄いドラマになっているようだ。
 
 僕もその意見には同感である。一昔前のドラマではやまとなでしこやロングバケーションなど何度も見返して、ドラマの世界に思いを馳せたものだ。しかし、最近では1クール前のドラマは何だったっけといった状態である。しかし、そんな中視聴率が低迷しているとはいえ、個人的に今回の月9は見ていて面白い。
 
 ストーリー自体は社長の小栗旬と就活生の石原さとみが仕事を通して、お互いに信頼関係を築き、魅かれあって、最終的には付き合うだろうという、プリティー・ウーマンのようなラブストーリーである。今までと大きな差はない。むしろストーリー展開には文句を言いながら毎週見ている。それなのになぜ面白いと感じるのか。それは小栗旬と石原さとみ、二人の主役がドラマを盛り上げているのだ。

 小栗旬の役は自己中心的だが独創的な仕事をするベンチャー企業の社長。これを彼が演じると、それはまるで子供の頃に憧れたアニメのキャラクターのようにかっこよくてクールだ。対して石原さとみの役は真面目で一生懸命、だけど不器用な女の子。しかし、小栗旬を励まし、一途に思う姿は子犬のようで、うれしそうな彼女の顔を見ると、ドラマを見ながらこちらまで嬉しくなってしまう。

 二人がはまり役だったということもあるだろう。けれども、ここまで惹きつけられるのは演技力がすばらしいのだろう。今回は改めて気付かされた。役者でドラマの価値が大きく変わるのだと。