ネコちゃんは年を取ると目に見えて動きが鈍くなって、
寝てばかりいるようになります。
私も、
最近は走り回るのが面倒くさくなってきました。
まあ、
それでは体に悪かろうと、
スポーツクラブに入会いたしました。🏊
スポーツクラブも進歩が早いもので、
非常に使い心地がよくなってまいりました。
嘗ては休息するためにお金を使っていたのに、
今は運動するためにお金を使う時代になってしまいました。
私が大学生のとき、
植竹さんの別荘によく遊びに行きました。🏡
軽井沢の中心部にあって、
すばらしく豪華な別荘でした。
植竹正樹さんの実家は茨城の大きな病院で、
正樹さんは5人兄弟の次男でした。🏥
4人が男、姉が1人だったようです。
5人兄弟のうち4人が医学部で、
長男の方だけがプータローでした。
プ ータローは働く意志はあるが働くことができない人、
ニートは教育がなく働いてもいない15歳から34歳の人です。
ニートは「Not in Education ,Employment or Training」の頭文字を取っています。
フリーターは「フリー・アルバイター」の略で、
アルバイトやパートで生活している人です。
したがって、
正樹さんが病院の跡継ぎになりました。🧑⚕️
長男がいかれてしまったのは、
父親が勉強をさせすぎたからだと正樹さんは言っていました。
正樹さんの病院には、
私が医者になってからもよくアルバイトに行きました。
複雑怪奇な家で、
家族の中の関係がさっぱり分かりませんでした。
正樹さんが院長でしたが、
説得力が弱いというか、
バカ正直と言うか、
患者がぜんぜん信用しなくなってきました。
頭はそれほど悪くなかったのですが、
医者にはまったく向いていない人でした。👎
正樹さんのお父さんは高齢のため、
すでに引退していましたが、
患者たちは正樹さんのお父さんに診てもらいたいと言い出しました。🩺
患者から信頼を失えば、
個人病院はおしまいです。
正樹さんのお姉さんが助っ人で手伝いに来ました。
弁舌さわやかで、
患者の信頼も徐々に回復してまいりました。👩⚕️
しかし親子関係とは難しいものです。
正樹さんのお母さんは、
このお姉さんが好きではなかったらしく、
何度かケンカした挙句に正樹さんのお姉さんを追い出してしまいました。
またもとに悪い状態に戻ってしまいました。
優秀な医者の弟たちがふたりいましたが、
この人たちはさっさと見切りをつけて家を飛び出してしまいました。
まったく行方知れずになってしまったようです。
もっとも行方が分かったところで絶対に戻ってくるはずもありませんでした。
この当時私もアルバイトに行って正樹さんの仕事を見ていたのですが、
教条的というか、
患者にしてみると説教されているような話し方をしていました。🧑🏫
だんだん患者は離れ、
ついに倒産してしまいました。
正確に言うと、
他の病院に吸収されてしまいました。
正樹さん一家は病院を追い出され、
正樹さんのお母さんの実家で暮らしているそうです。
本当は、
ここにプータローのお兄さんが絡んで、
複雑な話だったのですが、
あえて分かり易く、
細かいところは省略いたしました。
病院の倒産なんて今は珍しくありませんが、
それにしても何とかならなかったのでしょうかねえ。
ネコちゃんの写真です。
ネコちゃんは可愛いよね
私の家のネコちゃんはすべてノラちゃんだったけど