小学校の先生はたいへんだろうと思います。
私自身振り返ってみても、
小学校の先生の影響がいちばん大きかったと思います。
皮肉なもので、
熱心で良心的な先生だからいい、
というものでもないようです。
小学校の時の宮本先生は教育に熱心で、
父兄からもたいへん信頼されておりました。🧑🏫
私にも、
一生懸命指導してくれました。
私を良くしてくれようという気持ちはよく分かったのですが、
それがかえって気持ちの負担になっていました。
私はますますひねくれて、
どうしようもない悪ガキになってしまいました。
良くしようとすれば悪くなる、
人の心理なんてそんなものではないでしょうか。
次の担任の久保先生は生徒の指導にはまったく無関心で、
父兄からは非常に評判は悪かったのですが、
私には有難い先生でした。
私に無関心だったからです。
この先生のお陰で少し立ち直れたと思っています。
プロ野球の広島の古葉監督みたいに、
影で見ていて、
必要なときだけ口を出すぐらいが、
丁度(ちょうど)いいのではないでしょうか。
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国立西洋美術館の「母と子(フェドー夫人と子供たち)」です。
エミール=オーギュスト・カロリュス=デュラン<1837年7月4日生〜1917年2月17日没>の作品です。
カロリュス=デュランはフランスの画家で、
パリの上流階級の人々を描いた人物画として知られています。
スペインで巨匠、ディエゴ・ベラスケスの作品から影響をけています。
カロリュス=デュランの作品としては、
『暗殺者』『接吻』『妻の肖像』などがあります。
この作品は1897年に制作され、
カロリュス=デュランの娘とその子供たちを描いています。
カロリュス=デュランの娘は、
演劇作家としても印象派の作品の収集家として有名なジョルジュ・フェドー氏の奥様でした。
フェドー夫人の黒い服と胸の赤い花、
女の子の白い服と手に持つ淡黄色の花などの色彩の対照はカロリュス=デュラン独特のものです。
19世紀のフランス美術に影響を与えた黒い色をカロリュス=デュランはひじょうに好んでいました。
彼の友人であったマネも黒い色の効果を好んでいたと言われています。