朝刊に演劇や映画を見る人が減少していると書いてありました。
そしてご丁寧なことに、文化が多様化したせいだとコメントしてありました。
新聞は事実を伝えればいいのであって、いい加減な解説はやめて欲しいと思います。
一度でも演劇に足を運んで欲しいと思います。
最低でも5000円、いい席になれば10000円以上はします。
この不況で高いお金を出して演劇を見に行けるのはほとんどが裕福なお年寄りだろうと思います。
いま日本でいちばんお金にゆとりがあるのは実はお年寄りなのです。
土地の安い時代に家を建てて、給料のいい時代に働いて、そして65才から高い年金をもらっています。
そしていま価格破壊になってものはみな安くなっています。
逆に、若くなればなるほど生活が厳しくなっています。
そして政府の最近発表された政策によれば、これからは働く人により負担を重くすることに決定いたしました。
それじゃ働かない方がいいのかというと、生活困窮者の保障は大幅に引き下げるようです。
デフレといっていますが、それは間違いです。
経済学者のくせにデフレの定義も知らないでテレビで堂々とほざいているのですから、学者バカとはよく言ったものです。
最近になって、景気も落ちつきを見せ始めたようです。
景気がよくなるといったって、せいぜいGDPで年率2%ぐらいのものですよ。
この2%は、国民には全く還元されませんので、生活がだんだん豊かになるわけではありません。
今の生活に甘んじるしかありません。
でも、この2%は、リストラと引き換えになっていますので、くれぐれも会社をくびにならないようにご注意ください。
嫌な上司がいても、いつもニコニコして、死ぬほど辛い酒の付き合いも断ってはいけません。
可愛い子供さんと、もう可愛くはないけどいまさら離婚するのも面倒な奥さんの顔を思い出してください。
くびになったらすべておしまいです。
それが、成熟社会になりつつある日本の現状です。
いまの日本ですべての年齢層にいちばん大切なこと、それは定職を持って、定年まで勤め上げることです。
セーフティネットなどとほざいていますが、セーフティネットはほとんど取り払われてしまいました。
失業して落下いたしますと、硬い地面に激突して即死です。
じっと我慢して生きていればそのうちいいことがありますよ。そう思うしかないじゃないですか。