煮えたぎるお湯の、ぐつぐつと待ち構える音
もういける、、
わたしは砂だししてきれいに洗った、ざるのしじみに狙いを定める
ひと思いに落としてしまえ
と、
あっという間に根を上げるやつ、、
耐えるヤツ、、
まじまじとみつめるわたしは
ふいに開いた口から最後のあがきの一撃をくらう
熱っ
それでも口が開いてしまうと、
無抵抗な姿が転がっている
浮いてくるのは、、
打って変わって従順な、
どうぞお好きなように
さよならしじみくん、君を忘れない
わたしはこのとき いつも残虐だと思うんだ
食べるわたしと眺めるわたし