10/13(土) ウクレレ・レディ
 現在読んでいる本は池上彰の「仏教ってなんですか?」と「トガニ 幼き瞳の告発」
だが、どちらも重たい本だ。
 
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池上彰の「仏教ってなんですか?」はかなり真面目に読んだが、仏教の由来から現在の仏教の現状をとてもわかりやすく解説してくれている。
 
仏教信者でもないが仏教の教えにはとても興味がある。
仏教の経典は、キリスト教のように気軽に読める聖書のようなものはなく難しい漢字で書いてあるものや梵語の本とかとても素人では読めない。
 
何でこんなに難しくなったかというとインドから直接日本に伝わったわけではなく、中国というフィルターを通して日本に伝来したので当時の漢字文化でお釈迦様の言葉を訳したので仏教の教えはお坊さんしか読むことが出来なくなった。
 
一番仏教が栄えた平安・奈良時代はエライお坊さんたちが庶民の中に入って普及活動をしたので聞く耳を持っている人はいつでも聞けただろうが、現代はどうだろうか。
 
葬式仏教になってしまっている現代ではどこに行けば仏教の教えを聞けるのかさっぱりわからない。
 
本当の仏侘の教えを忠実に伝えられているのはインドにはもうなくチベット仏教だと言われている。
ダライ・ラマ法王を頂点として中国の迫害にも負けず教えを守っている。
 
この本の内容をを詳しくは書けないが手元に置いて何度も読みたい本だ。
残念ながら図書館から借りた本なので返さなければならない。
 
買えればいいのだが貧乏なので1300円が出せないのだ。
 
機会があったら内容を詳しく書きたい。
 

 
「トガニ・・・・・・」は偶然図書館で手にしたものでまだ最初の数ページしか読んでいないが、性的虐待の話なので読むのにとても気が重い。
 
作者は孔 枝泳 (コン・ジョン) で日本語の訳者は蓮池 薫さん。
蓮池さんは韓国の小説を何冊か訳されていて、この本もかなり読みやすかった。
 
昨年韓国で460万人以上の観客が戦慄した本作は、ある聴覚障害者学校で2000年から6年間、校長や教職員が複数の生徒に性的虐待を行なったという現実の犯罪を扱った衝撃作。
 
映画は事件を目撃した美術教師イノ(コン・ユ)の告発によって進行するが、続々と暴かれる悲惨な事件の数々はショッキングで残酷だ。
 
ジヨン氏も「書いている間は爽やかな気持ちではなく、体調も優れなかった」と打ちのめされたそうで、「世間では性暴力、わいせつな行為と簡単な表現をしますが、その言葉の中にどれほどの重み、業、傷があるか。
最大限に上手く読者に伝えたくて、表現に気を使いました」と執筆中の苦労を明かす。
 
それでも小説化はごく一部の例だそうで、「現実はもっと酷かった」という事実に言葉を失う。
 
本作の公開後、この信じがたい現実と加害者を罰せない司法制度に韓国全土が敏感に反応。
 
“トガニ法”と呼ばれる改正法が施行され、映画にも登場する前・行政室長に対して懲役12年の判決が下るなど、国家・社会を動かす一大ムーブメントに発展した。
 
ラストにソウルの地下鉄で主人公が歩くときに聞いたメッセージわたしたちが戦わなければならないのは、世の中を変えるためではなく、世の中が自分を変えられないようにするためだ、とつぶやく!!
 
ジヨン氏は自身のツイッターで、「犯した罪(の極悪さ)を考えると懲役12年では足りないくらいだが、求刑よりも重い刑になってありがたい」と想いを発した。
 
 
日本でも母親や父親の幼い子供への虐待が連日新聞に載っていて本当に読むのにつらい思いをして読んでいる。
 
何とか助ける方法がないものだろうか。
孤島に住んでいるわけではないのでまわりの誰か気がつかないのだろうか。
 
学校でのいじめでも、誰かが見ているはずなのに何で助けられないのだろうか。
大人もいっぱいいるのに!!
 
私自身はもう人生をリタイヤしたので世の中の何か役に立つものをしたいという気迫が薄れているが、もう一度周りを見回して私に何が出来るか探そう。
 
コーヒー・こーひー・・・・・・・