2/17(金) ウクレレ・レディ
 童話の世界でも「その後・・・」というものが何冊か出ていると思うが、この本も竹取物語のその後が書かれている。
 
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主人公は奈良の時代の征越後蝦夷将軍、佐伯石湯の息子佐伯弥吹である。
将軍の息子でありながら武芸はからっきし駄目で、厳しい父に反抗して家出をする。
 
そのとき幼馴染の浅香が弥吹を心配して一緒に着いてきた。
 
そんなある日ひょんなところでアキとキヨという二人の少年に命を救われる。
 
二人は武芸がおそろしく達者で、都に行くという二人と行動を共にする。
 
共に旅をしているうちにもう一人の少年が女性であるということに気づく。
 
そして自分たちは竹取の一族で彼女はかぐや姫の末裔だという。
かぐや姫と結婚した夫は莫大な財宝を手に出来るのでいろいろな豪族・貴族から命を狙われている。
 
むかしむかし、月の神の娘である初代かぐや姫が地上の若者に恋をした。
多くの神々がかぐや姫に結婚を申し込んだが、あの方以外には結婚しないと言い張るので、地上に降り立つ娘に5つの宝を与えた。
 
水を張ると真実を映す仏の御石の鉢・・・かぐや姫はすでに持っていた。
 
知恵を与える実を成す蓬莱の玉の枝・・・藤原不比等がもっている
 
雷を操る力を秘める龍の首の殊・・・その地方の里長が持っている。
 
風を自在に吹かせる燕の子安貝(風を使う土蜘蛛)・・・生駒山の奥の奥に住む民が                                 持っている。
 
どんな炎にも燃えない火鼠の皮衣・・・
 
そして、かぐや姫をめとった若者は竹林から金銀宝石のつまった竹をかぐや姫と一緒に見つけられた。
 
そして6つ目の宝は、自分の意思で命を縮めた場合にのみ、相手に永遠の命を授けられる。
 
ただし帝は唯一かぐや姫を手に入れることが出来ない。
「夜昼の理」と言って、帝は昼・かぐや姫は夜で決して交わることはない。
 
そのため度々竹取の一族は地方の豪族に襲撃された。
五つの宝も奪われてしまった。
 
末裔のかぐや姫は身をけがされることを拒み自ら命を絶ったが一人娘は落ち延びた。
生き残ったのは月守のアキとかぐや姫のキヨだけであった。
 
そこでキヨは決断した。
 
人を越える力は人に争いしかもたらさない。
5つの神の力は地上にあってはいけない。
一つづつ探して神の力を無くそう。
そしてかぐや姫になっていることをやめる。
 
そうして旅を続けている途中で弥吹と浅香にあい、二人は宝を探すことに協力する。
 
その途中で思いがけなく、孤児のアキの素性が明らかになる。
 
アキは文武天皇と嬪、石川の刀子(とね)殿の長男で、文武天皇が即位すると同時に藤原不比等の娘が妃となったので、刀子は権力争いに巻き込まれることを恐れて秘密裏にアキを生み誰にも知られていない竹取の里に養子に出した。
 
まるで童話の世界みたいだね・・・・童話だ・・・・・
 
文武天皇→文武天皇の母元明天皇→藤原不比等の孫、首(おびと)皇子の順に天皇が変わっていくが反対勢力はアキを天皇にしたいらしい。
 
結局アキは天皇の地位を望まなかった。
 
また別れ別れになったキヨを目指して旅をした。
 
最後に4つの宝は封印され、豪族の祖父の家にいたかぐや姫の婿選びにかぐや姫からただ一つの課題が与えられた。
 
「私の一番望むものを言い当てた人」
 
大勢の中から若者が立ち上がって「ともに歩む者」「答えは俺だ」とアキは答えた。
 
そして二人は最後に残った「どんな炎にも燃えない火鼠の皮衣」を求めて旅を続けた。
 
ここで終わっている。
 
まとめるのに結構大変で時間がかかったが大変読みやすく、読む分にはスラスラ読めた。
 
日本の童話のその後も大変興味があるが、世界の童話「裏グリム童話」もかなり恐ろしいことが書いてあるらしい。
 
そのうち探して読もう。
 
腹がへったな~~  めし・めし・・・めしを食おう~~