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誰が決める“震災の名称”

未曾有の大災害となった今回の地震は、気象庁によって「平成 3年(2011年)東北地方太平洋沖地震」と名付けられた。しかし、私たちが目にし耳にするのは“東日本大震災”(朝日・毎日・サンケイ・共同・JNN・ANNなど)、“東日本巨大地震”(読売)、“東北関東大震災”(NHK)、“東日本大地震”(NNN)等々、マスコミ各社それぞれの判断で命名している。かなり紛らわしい。それぞれが接する新聞・テレビによって名前も違っているようだ。



 16年前の阪神淡路大震災についていうと、今はほぼこの名称が定着し、広辞苑も採用している。しかし、発災当時は各社まちまちだった。私の記憶によると、毎日新聞が地震直後から“阪神大震災”を使い、ほぼ一週間後に朝日がこれに追随した。NHKもその日のうちに右へならえだったと思う。



 私が思うに、新聞協会に加盟するマスコミ各社の責任者が集まって、命名したほうがいいのではないかと思う。混乱を避けるためにも。こと用語等に関しては各社独自の判断もあるが、原則共通的な表現を見出そうとしている。誘拐に関しても“取材自粛”など共同歩調をとっている。いずれも公共性の高い組織であり、できないはずはない。