相談員(ソーシャルワーカー)の方から聞いた言葉は

 

初めて聞く言葉が多かった。

 

「失語症」これもまた初めて聞いたが、そのときは一時的なものなのかと思っていた。

 

ネットで調べてみると、

 

失語症:脳梗塞や脳出血など脳卒中や、けがなどによって、「言語領域」が傷ついたため、言葉がうまく使えない状態。

失語症になると、「話す」ことだけでなく、「聞く」「読む」「書く」ことも難しくなる。

 

電話でのやりとりだし、細かい内容までは説明してもらわなかったので、父がどの程度なのかはわからなかった。

 

面会ができれば、実際に会えれば

今の状況がすぐにわかったのだろうが、救急車で運ばれてから顔を見ることさえもできなかったので憶測しかなかった。

 

可愛がっている孫や犬の写真を持って行ったら、父に見せてもらう事はできますか?

と聞くと、それはもちろんだいじょうぶです。

と言ってもらえたので、

「じいちゃん早く元気になってね』

と色紙に娘たちがメッセージを書いて、娘の写真と父が可愛がっている犬の写真を貼って病院に届けた。

 

高齢者が1週間入院すると歩けなくなる

3週間入院すると認知症が出る

 

そう聞いた事がある

 

実際、私が7年前に10日間入院し、退院して家の階段を一気に登れないくらい体力が落ちた。

筋肉も落ちてしまうので、元に戻るのには時間がかかった。

 

そして、このコロナで家族と会えないとなると私たちの顔も忘れてしまうのではないかと思い、せめて孫や犬の写真を見せて少しでも刺激になればと思った。

 

−つづく−

父の状況は、想像を絶するものだった


左脳の脳梗塞で、脳の損傷がひどかったので


右半身が完全に麻痺している。


一人で起き上がる事は出来ず、座らせても5分同じ姿勢が保てない。


失語症があるので、言葉は喋れない。


食べ物を飲み込む事が出来ないので、鼻からチューブを通して栄養をとっている。


大きな石の塊を頭の上から落とされたようだった


私が最後に父と会ったのは、倒れる2日前


とっても元気にしていました


82歳の父は、76歳の時に腰にボルトを12本入れる大手術をしましたがそれ以降は元気で認知もなく、自分の事は自分で出来ました。


そんな父が、話す事も食べる事もできない・・・


同じ姿勢が保てない?

失語症?


何それ??


残念ながら、脳の組織が破壊されているので、症状が、回復することはないらしく


若ければ、リハビリでカバーする事はできても、高齢なので、それも難しいらしい


もう元のお父さんには戻らないという現実を叩きつけられた


-つづく-





令和2年3月31日


すでにコロナ禍で


病院は面会禁止


そして、父が救急車で運ばれた


いえ


受け入れてもらえた病院は


脳専門の病院で、救急も受け付けているので


ドクター、ナース、皆さんとても忙しくされていた


まして、当時はコロナで世間が混乱していた


面会が出来ないので、父の様子が全くわからない


1週間経っでも、病院からは何の連絡もなく


こちらから電話しても、患者さんのご家族と病棟は電話を繋げないと受け付けてもらえない


一体、どうなってるの?


父は今どんな容態なの?


少しでも回復しているの?


さっぱりわからない


苛立ちだけが先行する


2週間以上経ったある日、私の携帯に知らない番号から電話がかかってきた


父が入院している病院の、相談員という方からだった


やっと、父の状況がわかった


でもそれは・・・想像を絶する状況だった


-つづく-