13日午前7時26分ごろ、石川県の能登半島沖で「船体にハングルが書かれた見慣れない船が航行している」と、地元漁船から海上保安庁に通報があった。第9管区海上保安本部(新潟市)が同県輪島市沖の日本海で、9人が乗った小型船を確認。責任者を名乗る男性は「北朝鮮から出港してきた。韓国に行きたい」と亡命の意思を示したという。9管は脱北者とみて9人を保護、巡視船で事情を聴いている。
海上保安庁と9管によると、9人が乗っていたのは長さ8メートルの小型の木造船。輪島市の輪島港の東北東約16キロの日本の領海内で保護された。成人の男性3人と女性3人、10歳前後とみられる男児3人が乗っていた。病気やけがをしている人はいないという。
責任者を名乗る男性は9管に対し、「お互い家族、親類関係だ」と説明。8日午前に北朝鮮の東海岸を出て、韓国を目指したが、漂流し、日本の領海に入ってしまったと話したという。税関が船内を調べたところ、密輸品や危険物などは見つからなかった。
9管は海上保安庁法に基づく「海難救助」として9人を保護。巡視船「ひだ」に乗せて、金沢港に移送。ヘリでより大きな巡視船「えちご」に移した。その後、港に停泊中の船内で入国の手続きを進めるとともに、事情を聴いている。
