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農水省の今年度予算

農業以外のすべての産業を所管する経産省の3倍近いが、彼らにはもう仕事


なんか母がハガキの応募出したら、無料チケットが当たったので、人生初の落語を見に行くことに。
笑唐ナキクちゃんでお馴染みの林家木久翁さん黄色いおじいちゃんを観させて頂きました。
その日は5人くらいの方が前座をしてて、ステージがあり、一階席200席くらい、二階席もあった。
空間の見せ方が普段、自分が作ってる空間とは全然違っていて勉強になった。
楽屋からステージに行けるのはやっぱり良い演出だな、と思った。
前座の方々は皆さん、定番というようなお話をやってて、おじいちゃん、おばあちゃんばかりの会場を沸かせていた。
定番だからこそ皆安心して観れるし、すでに共有しているネタをいじって成立している笑いもあった。
ステージと客席に信頼関係が成立しているんだな。
と感じた。
とにかくどの人も、場の空気を掴むのが物凄く上手く、間の使い方がとにかく精密だった。
落語家の方ってってジョークのプロに近いと思うんだけど、お年寄りにぼけっちゃっててね、とか君が嫌いだとかって言ってるのに笑いが起きる。
否定してるのに、完璧に実はあなたを喜ばせたいんです。
っていう肯定的なイメージが明確に伝わっていて、パラドクスに心をくすぐる。
なんだ、このテクニカルな話芸はと、やっぱり驚いてると、主役の木久翁さんが登場。
立川談志さんのお話から始まって、談志さんのモマネをした。
でもただのモマネ、ではなく動きから声色、表情まで、談志さんの人格までもがのりうつったような、深い観察と洞察があり、そのリアリティは、いわゆるTで観るモマネとは根本的に質が違っていた。
その後も田中角栄さんのモマネをしたりもしてたけど、どれもこれも、本物みたいだった。
しかも、落語だから、自分と相手とのやりとりを再現する訳で、その切り替えの早さ、コントラストの強さ、言葉のニュアンスの正確さが鮮やか過ぎて、観てる人を圧巻した。
そして話の組み立て、落ちの簡潔さも素晴らしい訳で、これは凄い物を見たなあ、と感動だけ残った。
終わった後、友達に電話をして今めっちゃ凄いもの観ちゃったんだよって言ったから友達が何みたのって聞いてきて、えっとね、談志さんに2万円貸してね、返して貰えなくて、談志さんにネタに共同通信杯 2012して良いぞって言われて、ツーと舞ってルーと降りて、あれーと、なんでも無い話が、なんであんなに面白かったんだろう。
と、問題をお持ち帰りする事になった。
談志さんの落語を生で観たかったなあ、と思った。