タクシードライバーは、20時間以上拘束時間があり、その内15時間位はハンドルを握っています。車の多い都心を300キロ以上走り回る事になります。体力勝負の世界でもあります。ですが、わたしは、人一倍体力がありません。電車でも席が空いていると真っ先に座りたくなります。そんなわたしに務まるのか。不安でいっぱいです。まぁ、やってみるしかありません。そして体を慣らしていくしかありません。とりあえず研修までに体力づくりです。1日5キロはランニングして、筋トレに励みたいと思います。ちなみに腰痛持ちですので、悪化しないか心配です。

次の仕事は、もうタクシードライバーしかないと覚悟を決めていましたが、体力やメンタル(酔っ払いやクレーム客の対応)の不安、事故への恐怖などなかなか行動に移すことが出来ませんでした。そこで、社会生活のリハビリも兼ねて、他業種の面接に行ってみました。50代でも書類選考に通過できた、施設警備の会社です。会社に着いて早々に筆記試験がありました。その後は、役員らしい3人と面接。警備会社らしく真ん中には、いかにも警察OBという感じの眼光鋭いおじさん。このおじさんがキーマンだなと、意識して面接に臨みました。どうせタクシードライバーになるんだから、と開き直って強気な態度で受け答えをしました。それが功をそうしたのか数日後内定の連絡を頂きました。手取りは、色々な手当や残業込みで25万円位。しかも、60才定年でその後は1年更新の再雇用。

(また、そこで給料下がるのね)やっぱり65才まで本気で働くならタクシードライバーしかないなと、改めて決意しました。でも内定を頂いた会社には、少し自分に自信を持つことができたので感謝しています。

ネットで「50代、転職」を検索すると、悲惨な内容のブログやニュースばかりに辿り着きます。間違っても薔薇色の転職なんて記事は見つかりません(中にはいるんでしょうが、満足している人はブログになんて書かないでしょうし)。50代の転職は、リストラや倒産など皆さん訳ありの人生がうかがえます。自らの意思で転職に挑んでいる人は、ほんの一握りでしょう。中には、200以上の履歴書を送って面接まで辿り着いたのが、10社以下とか。そんな記事を読んでいると、モチベーションもどんどん下がります。次第に病んできます。病んでしまうと、働けなくなって貯金も減っていく。それが精神的にますます落ち込ませる、そんな悪循環にならないように、早めに決着をつける事が大切だと思います。

まずは、簡単なプロフィールから。54才で男性です。30年以上広告の仕事をしていましたが、思い切ってタクシードライバーに転職しました。順調に行けば、今年の年末から東京の街を走ります。日々の仕事の話や好きな映画や音楽の話をしていきたいと思います。皆さんよろしくお願いします。