破天荒フェニックスを読みました。
よくある成功した人の自己啓発本だと思ったら、
作者の田中社長のオンデーズというメガネ屋を立て直す
物語でした。
これが凄まじい！！
まず億というお金が私は身近ではないのですが、
普通に億というお金が足りないだとか出てくるんです。
それだけで及び腰です。
そしてゼロから企業じゃなく、
マイナス、しかもかなりの負債があるオンデーズを
買い取る所からスタートしたものだから、
日々お金の返済に追われる始末。
しかもプラスの売り上げを出しても、
全然、全然、全然お金が足りない！！
どんだけ稼げば安定するんだよ！という毎日です。
やったー！先月より今月の方が売り上げが1.2倍になったー！
なんて本当にミクロか！というくらい小さいのです。
しかも新規事業に失敗しようものなら、即アウト！です。
倒産か、会社売却です。
それでも運や人に助けられて、いつ切れてもおかしくない
命綱をバランスをとりながらそれこそ死に物狂いで進んでいきます。
その度になんでそこまでできるのーーー！と驚愕です。
やはり醍醐味はその圧倒的な金銭の浮き沈みと、
巻き込まれていく人の愛情だと思います。
田中社長が頭飛び抜けてというより、オンデーズという社員
一人一人が社長で自分の役割を責任持ってやろうと邁進します。
それを田中社長は信じて、コントロールしながら進んでいきます。
まさしく一丸です！
一つの出来事が３行で終わる文もあるけど、
心情はそんなあっさりではなく、悩み、逃げ出したくもなり、
死んでしまいたくもなり、頭がおかしくなりそうなのは明白です。
そう考えると、恐ろしいです！
正気の沙汰とは思えません。
だからこそこの本に出会えて、読めた事が本当に良かったです。
そして物語は現在進行形で進んでいるのも、
また楽しみでもあります。