音楽を教えてくれた父の思い出話です。
今日は父の3回忌法要でした。
戦中に北陸の田舎に生まれた父がどうやってクラシック音楽好きになったのかは
詳しくはわかりませんが家には古い足踏みオルガンがあり、それを弾いていたのだとか。いまも倉庫にあります。
高校生の頃から学校でピアノを練習し、
独学で大学時代には大学の講堂でピアノを熱心に練習したそうです。
その後、クラシックギター、雅楽の楽隊に入り龍笛も吹いていました。
晩年脳梗塞で左手が不自由になってからもピアノを弾いてはうまくいかないと癇癪をおこすことも。
娘にピアノを習わせるのが夢だったとかで、私にも子供の頃ピアノを習わせましたが、残念ながらあまり熱心にならず、
中学生でフルートを始めたを機にやめてしまったのでさぞかしがっかりしたかもしれませんが、
フルートに夢中になった私を応援してくれ、
二つ返事で楽器を買ってくれたりと、音楽には財布の紐が緩かったです。
やがて孫たちにピアノを習わせるようになると、
学校から帰るのを待ち構えて捕まえては根気のない親に代わり練習を見てくれました。
おかげで1人はなかなか上手になり、ショパンやベートーヴェンを弾けるようになりましたよ。
今も家のアップライトピアノを見ると大好きだったベートーヴェンの月光ソナタを1楽章だけでしたが、弾いている後ろ姿を思い出します。
独学ですから弾けなくても、
いつかは弾きたいと思って練習していたのでしようか、たくさんの書き込みのある楽譜が残されています。
リストのハンガリー狂詩曲などの超難曲も!
これは手も足も出なかったのでしょう書き込みは見当たりません。
認知症を患ってからも歌は大好きで歌を歌うときはにこにこしていた父を思い出しつつ、
今夜は中村紘子さんの月光を聴きます。
地元のホールのオープニング公演のリサイタルに父と行ったのは大切な思い出です。
追記2022年4月19日
ホールでポスター展示会があり当時のものがあったので。
右二つ父と一緒に行きました。
懐かしいな。
思い出話にお付き合いいただきありがとうございました。
かれん