けさの「虎に翼」
ご覧になりましたか?
日本の男女平等に関する法律には、
次のようなものがあります。
日本国憲法
第14条第1項
「すべて国民は
法の下に平等であって、
人種、信条、性別、
社会的身分
又は門地により、
政治的、経済的
又は社会的関係において、
差別されない」
と定められており、
性別による差別も禁止されています。
また、第24条第1項では、
婚姻が
両性の合意のみに
基づいて成立し、
夫婦の協力により
維持されなければ
ならないこと、
その基本として
「夫婦は同等の権利を有する」
ことを定めています。
男女雇用機会均等法
1985年に制定され、
募集や採用、配置や昇進、
教育訓練や福利厚生、
退職や解雇の際に
性別を理由にした
差別を禁止しています。
たとえば、
総合職や一般職において、
男女どちらかを募集しなかったり、
昇進の条件を
男女で変えたりするなどです。
女性の結婚や妊娠、出産などを
理由にした
不当な扱いも違反となります。
1997年6月には、
それまで努力義務であった
採用・昇進・教育訓練等での差別が
禁止規定になるなど、
大幅な改正が行われました。
男女共同参画社会基本法
1999年に公布・施行され、
男女共同参画社会の形成を
総合的かつ計画的に推進することを
目的としています。
基本法では、
男女共同参画社会を
実現するための
5本の柱(基本理念)を掲げ、
国、地方公共団体
及び国民の責務を明らかにし、
男女共同参画社会の形成の
促進に関する施策の基本となる
事項を定めています。
1985年に
男女雇用均等法が公布され
いまや
仕事の面でも
男女平等となっていますが
わたしは
昭和56年度
1981年に
ある銀行の銀行員として
勤務いたしましたが
その4年後には
この男女雇用均等法が
公布されています
ところが
実際の現場というのは
まったくそうではありません
でした
わたしの同期には
中学校の同級生も
たまたま
同じ支店に配属に
なりましたし
その銀行の役員の娘も
おりました
特に
その支店で何人か
女性の古株がいて
役員の娘と
その他は
かなり差別されました
なにかミスをしても
役員の娘には
笑っていましたが
わたしたち、その他は
顔つきも態度も
違いました
また、役職も、然りで
女性がなにか
先頭に立つようなことが
ありますと
「年功序列の世の中だから」
とか
「ここは男性だな」
と
相当、差別されてきました
また
女性が
結婚する、妊娠した、と
なりますと
辞職しなくてはならない
風潮でした
男女が平等である
と
国が公布した
とはいいましても
現場は
差別のオンパレード
だったんです
女性同士であっても
親が
役員なのか
ただの家の子なのか
それだけでも
大きな差別がありました
今回の
「虎に翼」は
その先
裁判所を見学に来た
子どもたちの話
勉強のできる子
親に言われてきた子
不良っぽい子
この姿を見ただけで
皆様の中にも
「差別」は
生まれてきませんでしたか?
まして
一人の子が
「どうして働きたいの?
自分から
つらい思いをしに行ってる
ってこと?
女は働かなくてもいいんだ
そのほうがお得だろう」
この中には
親世代からの
「男女の差別」が
脈々と受け継がれていること
感じられますよね
子どもに
それを植え付けている
ということ
すると
「親に無理やり行け、と
言われてきたか?」
と問う
「できる男と比べられるのも
イヤなのに
さらに
できる女とも比べられる
そういう苦しさは
この先、ずっと続くし
ずっと、できるやつらと
比べられる
平等っていうのは
俺たちみたいなやつらにとって
確かに損なところはある
でも
そのいら立ちを向ける時
おまえ
弱そうな相手を
選んでないか?
この先
どんな仕事をして
どんな人生を送ろうと
弱そうな相手に
怒りを向けるのは
何の得もない
お前が
平等な社会を
拒む人間になる
イヤだろう?
1番になれなくても
おまえのことを
見ている人間は
いるんだからさ」
これ
どう思いましたか?
男女平等
と謳っていても
同性同士の
平等は
実際問題
この日本には
ほぼ、ない、と思います
これって
人間の在りよう
原点回帰を
考える言葉ではないかと
思いました
ウィリアム・サムナーの、
すべての人間が
平等である
ひとつの場所がある
…死ぬときである。
その場合、
彼らはすべて
零である。
フロードの、
人間はもともと
不平等な性質に
生まれついている。
それゆえ、
彼らを
平等であるように
取り扱おうとしても
無益だ。
ヴォーヴナルグ の、
平等が
自然の法則であることは
間違いである。
自然は
なにひとつ
平等なものを
つくってはいない。
自然の法則は
服従と隷属である。
アミエルの、
平等主義は、
因襲的不平等・
独断的特権・
歴史的不正を
除去したのち、
次には、
功績・能カ・徳性の
不平等に対して
謀反を起こした。
平等主義は、
愛に見せかけようと
している
憎しみである。
などなど、ありますが
平等、と言いながら
それは
仮の姿であって
憎しみを生んでいる
アミエルの言葉が
非常にしっくりとくる
法律と公布していながら
ひとりひとり
そこに向き合っていない
ひとりひとり
個性があるからこそ
この世は
進化しているし
ひとりひとりの
得意なものを
社会に生かしているから
世のため、人のために
なっているし
むしろ
平等とは
相手を尊敬する
相手の良いところを褒める
このことによって
平たくなっていくのでは
ないかと思います
姿、形で
差別したところから
人は醜くなっていく
妬み、羨み
過去、昔に戻っていく
お釈迦さまの
すべてのものごとは
その人の心によって
成り立つ
結局
わが心
ひとりひとりの、「わが心」
その在りようが
差別を生んでいることに
早く気づいて
修正していける人間が
増えるほど
世を
平たくしていくのでは
なかろうか
男性同士、女性同士の
平等も
考えて
生きていきたいですね
わたしも戒めです
今日の
「虎に翼」は
お昼にも
再放送がありますから
録画して
何度でも観てくださいね