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祖霊社
祖霊拝詞
死後の霊魂の有様の
実相を述べている拝詞
我遠津神祖歴世之御祖等
(わがとおつかむ おや
よよのみおやたち)
同族同門 有縁之御霊等の
(うからやから ゆかりの
みたまたち) の
瑞(みず)の御前(みまえ)を
拝奉(おろがみまつ)り
先祖等(さきつみおやたち)の
興(おこし)給ひ
成(なし)給ひし
家名(いえのな)負持(おいもち)て
清く楽しく在(あり)経(ふ)る
事を
尊み辱(かたじけなみ)
奉(まつ)りて
慎み敬ひも白(まお)さく
言巻(いはまく)は
雖有忌忌(ゆゆしかれども)
汝御霊等(いましみたまたち)の
本津神魂(もとつみたま)は
高天(たかま)の
神室之高岳
(かむろのたかおか)の
天津真区(あまつまほら)に
隠身(かくれみ)の
大元(おおもと)を
所治食(しろしめ)す
皇産霊神(みむすびのかみ)の
御許(みもと)に
位(くらい)高く
鎮坐(しずまりまし)て
天津日之神国
(あまつひのみくに)にも
御霊(みたま)通ひ給ひて
幽世(かくりよ)の
玄府(かみのみかど)の
御掟(みおきて)の
随(まにまに)に
清く正しく美(うるわ)しく
仕奉(つかえまつり)給ひ
幸魂(さきみたま)と
合伴(あひともな)ひて
天(あま)にも昇り
或(ある)は伴ひて
子孫之家
(うみのこのいへ)にも
降り給ひ
奇魂(くしみたま)は
此(これ)の霊舎(みたまや)を
離るる事無く
家の鎮(しずめ)と
留(とどま)り給ひて
家内（やぬち)穏(おだひ)に
安(やすら)けく
生業(なりわい)豊(ゆた)けく
恵(めぐみ)給ひて
子孫之八十連続
(うみのこのやそのつづき)に
至るまで
邪教(あしきおしへ)に
迷ふ事無く
異行不令有
(けしきおこなひあらしめず)
家門高く
立栄(たちさか)ゆべく
守り導(みちびき)給ひ
霊祭(みまつり)
永久(とこしへ)に絶ゆる事無く
美(うるは)しく
賑(にぎは)しく
令仕奉(つかへまつらしめ)
給ひ
辞別(ことわき)ては
日に異(け)に修(おさ)むる
神仙道之正道
(かむながらのまさみち)に
怠(おこたる)事無く
違(たがふ)事無く
道の学(まなび)を
助(あなな)ひ給ひ
幽冥(かくりよ)に坐(ま)す
御祖等(みおやたち)の
負持御名(おひもつみな)を
落(おと)す事無く
功業(いさおし)高く
輝かしめ給へと
謹み(つつし)み敬ひも
白(まを)す
霊鎮祓
霊魂の安鎮を祈願する
大元尊神(だいげんそんしん)
生命(しょうめい)成就
心は則(すなわ)ち
一元の未生(みしょう)の
神明也(なり)
元(はじめ)を元として
元の元に入(い)る
本(もと)を本として
本の心に依(よさ)し
天(あま)に登りて
報命(かへりごと)
申(まを)し
日少宮(ひのわかみや)に
住(とどまり)坐(ま)せ