世界遺産になったのに
なぜ、ビビと来なかったか
中尊寺は
１３０メートルの丘陵に
位置しています
平泉は、シルクロードの
隠れた終点といわれています
また、湧き水の
豊富な場所として
繁栄しました
毛越寺の大泉が池も
湧き水です
中尊寺の月見坂の初め
祓川も
湧き水で、
きれいなんです
でも
本堂
弁財天堂
ものすごく澱んで汚い
池は、その寺社を表すと
いっても過言ではない
自己浄水能力が
なくなった証だ
世界遺産となって
テーマパーク化した中尊寺
整備されて、きれいには
なったのだが
やはり、あの時、感じた
おどろおどろしさはない
たぶん、
池の澱みがそれを物語って
いるように思う
たくさんの人々が
参拝に押し寄せ
人々を祓う能力が
失せているのではないかと
考えた
水といえば、清らかなる
水神、祓神
瀧神、川神の
瀬織津姫神さまだ
月見坂の祓川では
祓え切れない
数々の邪氣が
池の澱みとなって
現れているのではないかと
思った
本堂の池は
ほんとうに澱んでいる
湧き水が流れて
溜まって
池になっているのでしょうが
如何せん、
湧いている量の分
流れていっていないと思う
わたし的な感覚ですが
中尊寺のご神仏さまの
パワーを
あまり感じなかった
どこか、モヌケの殻だった
疲れ果てている
のかもしれない
池の整備は
急ピッチで行ってほしい
そう願い、帰ってきました
わたしの地域にある
仙台東照宮とは
神仏習合の間柄だった
仙岳院が
江戸時代に
中尊寺が荒廃した時
別当寺であったのは
意外だった
だが、
いまや、仙岳院は荒廃した
先代の住職が
とんでもないことをして
檀家さんたちとケンカし
勝手に造った
会員制の納骨堂に
莫大な借金をして
完成前に破産してしまった
西側の雑木林を
勝手に売り
仙台市と裁判になったが
仙台市は敗訴
かつての雑木林は
今、マンションだ
大震災の損壊も直せない
大事な鶴の松も
根元から伐採してしまった
先代住職が
仙台市文化財の土地に
自宅を建設したものも
苔むして放置されている
たったひとりの
住職の
やったことで
立場が、
江戸時代と完全に
逆転してしまった
本来なら
持ちつ持たれつの仲だった
中尊寺と仙岳院
なのだから
仙岳院を再建するために
手を貸しても
よさそうなものだが
わたしが、なぜ
この日の朝方
夢に仏様が現れて
「中尊寺に来い」
と言ったのか
わかったような氣がする
仙岳院の
仙台市文化財になっている
釈迦三尊像を
救ってほしいのだ
仏様は
陽の目を見たいのだ
神仏さまは
人のためにチカラや智恵を
与えても
箱モノの
本堂の奥にいて
扉は常に開かずならば
人から愛されなければ
チカラを出せない
天岩戸状態なのだ
釈迦如来の説法印
右手は、
仏様の説法
左手は、
仏様の説法を聞く修行者