昔とった蟻塚の中の一寸の虫 | 高い城のCharlotteBlue

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書評家アイドル 西田藍さんの、書評を紹介してゆきます。
基本的スタンスとして、書評でとりあげている作品は読んだことがあるとしています。
ネタバレを気にする方はご注意ください。

 西田藍さんがSFマガジンに連載されている「にゅうもん! 西田藍の海外SF再入門」には、毎回、西田さんの自撮りが添えられている。

 僕は西田さんが書影と一緒に撮られた写真が大好物なので、毎号楽しみにしている。西田さんはTwitterにも本を持った写真をよくあげられるけれど、実は「にゅうもん!」で取り上げた本との自撮りはあまり出てこない。※1

 しかも惜しいことにSFマガジンの該当ページはモノクロなのだ。そのうち「にゅうもん!」が書籍化される際にはカラーで再録して欲しいなあ。いや、あらためて西田さんのグラビアとして撮り下ろしするのは大賛成だが、それはそれとして、やはり歴代の自撮りも欲しいなあ。この自撮りの脇のコメントも、なかなか味わい深いのだ。※2

 

 じつはこの自撮り、ひとつだけ残念なのがあるのだ。2017年12月号の『ハイペリオンの没落』の回では、自撮りは本を持っていない。これは西田さんが『ハイペリオンの没落』を電子書籍で読まれたからだ。だから、その作品を読んだスマホで撮った自撮り、ということらしい。※3

 なんとなく物足りなく感じていたんだが、ある時ふと、僕の後ろから誰かがささやいた。

「作っちゃえばいいじゃん」

 

 学生時代に中古車屋とかスーパーのチラシを作るところでバイトしたことがあるお陰で、PhotoShopの使い方はわかる。昔とったなんとか、というやつだ。と言いたいところだが、もう20年以上前の話だ。当時覚えたPhotoShop3.0の技術が今さら役に立つとは思えぬ。

 そうなると、あれだ。もう一つの方の杵柄だろう。

 実は僕は中学生の時、美術部だったのだ。賞だって取ったことがある。ただ、僕は見たものしか書けないという欠点があって、要するに模写しかできないのだ。

 しかしこの場合、僕のコレクションにある本を持つ西田さんの写真を模写して、本の部分だけ『ハイペリオンの没落』に差し替えれば良いわけだ。

 

 今日は、せっかく何の予定もない日曜日だというのに、朝から雨風がひどくて出かける気が起きなかったので、思いつきで鉛筆と、その辺にあったレポート用紙を手にする。

 横にiPadを置いて、見ながら描いてみたのが下の絵だ。

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 意外と楽しかった。が、書影を間違えて下巻の方で書いてしまった。

 でも、これなら色々変えられるな、本の持ち方とか、髪型とか。などと調子に乗ってもう一枚。

 
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 これで上下巻揃った。

 それにしても、肝心の書影がハヤカワ文庫SFっぽくない。なんでこう、コミック風になるかな。

 なお、色はつけられない。画材は持っていないのと、技術がないのを鉛筆の線で誤魔化しているので、色を塗ると下手になるからだ。


 もはや自撮りとは関係なく、もう一枚。これは西田さんが数年前に撮られた写真だが、髪型を今のに合わせてみた。

 しかし、小さく書くと顔がうまく描けないな。

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 たまにはこういう暇つぶしもいい。

 レポート用紙じゃなくて、ちゃんとした髪に書くべきなのかもしれないが、僕は罫線か方眼がないとバランスが取れないんだよね。


  さて、「にゅうもん!」のリストを修正するか。


 

 

 

 

※1 僕が収集できているのは、『夏への扉』『ソラリス』『幼年期の終わり』『虎よ、虎よ!』『闇の左手』『猫のゆりかご』『都市と都市』『航路』『髪の動物園』の9つ。2018年2月号までで26冊紹介されているので、1/3程度だ。

 

※2 自撮り脇のコメントについては、ここにまとめてある。あ、更新してないな。次号までに追記しなきゃ。

 

※3 なぜ電子書籍だったかというと、早川書房で『ハイペリオンの没落』が在庫切れだったから、ということらしい。