芥川ショー・タイム | 高い城のCharlotteBlue

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書評家アイドル 西田藍さんの、書評を紹介してゆきます。
基本的スタンスとして、書評でとりあげている作品は読んだことがあるとしています。
ネタバレを気にする方はご注意ください。

 明日、西田藍さんがニコニコ生放送の芥川賞・直木賞受賞式生中継でスポットゲストを務められる。久しぶりに西田さんの姿がを見ることができることになる。ご本人からの告知がないので、確実に出られるかどうか不安もあったのだけれど、出演者の栗原裕一郎さんがツイートでこの件に触れ、「ゲストの西田藍さんももちろんいらっしゃいます」と書かれているので、まず間違いないだろう。
 とても楽しみだ。
 
 ところで、僕は芥川賞の受賞作をだいたい読んでいるのだけど、西田さんがあまりそういうことを語るのを目にした覚えがない。思い出せるのは村田沙耶香『コンビニ人間』ぐらいだ。
 別に読まれていないとは思わないけれど。
 そんなわけなので、西田さんが話題にしたことのある芥川賞作家を列挙してみたい。

村田沙耶香
円城塔
川上未映子
絲山秋子
吉田修一
辻仁成
川上弘美
笙野頼子
小川洋子
尾辻克彦
庄司薫
大江健三郎
開高健
石原慎太郎
遠藤周作
安部公房

 こんなとこかなあ。やはり、あまり多くない。きっと他にも読んでおられると思うのだけど、名前を挙げられたことがあるのは、これぐらいだと思う。ちょっと記憶に頼ってる部分があるので、たぶん漏れはあるのだろうけれど。
 なんとなく、西田さんが文学的なことについて語るイメージがない。おそらく、そういうことは避けるというか、あえて語ろうとは思っておられないのではないかと思う。
 そんなわけで、明日は西田さんの読書遍歴について、新しいことが聞けるのではないかと、実は期待している。
 
 さて直木賞。実は僕は直木賞は受賞作の半分くらいしか読んでないんだよなあ。今回の候補作もほとんど読んでないしな。
 しかし、もちろん西田さんは、色々と読まれているだろう。
 恩田陸、江國香織、東野圭吾、宮部みゆきは読まれているのは知っているが、このあたりのビッグネームは並以上の本読みなら読んでいて当たり前、というようなものだ。※1
 あとは、野坂昭如、水上勉、山崎豊子なんかはホンシェルジュに評論を書かれている。
 ここはまあ、今回の候補作の中で西田さんはどれが好きか、を聞きたいところ。少女小説が好きな西田さんなら伊吹有喜『彼方の友へ』とか気に入られるんじゃないかと思うけれど。

 今回、巷では予想が難しいと言われているみたいだ。
 僕は別に西田さんの予想を聞きたいとは思わない。学生時代からの惰性で受賞作は必ず押さえているけれど、そういう受賞作だから読む、とかとは別に、西田さんがどの作品に心惹かれたかな、というのを知りたいと思う。
 僕は文藝春秋で審査員の選評を読むのが結構好きなのだが、評するのが西田さんならばどれほどか……。
 そんなわけで、心して明日を待ちたいと思う。





※1 西田さんは小学生の頃に宮部みゆきの熱心な読者だったそうで、「ダ・ヴィンチ」に『スナーク狩り』について書かれている。