ああ、懐かしい。

ブログを書き込む画面すら懐かしい。




あの頃の日々が愛おしいと言ったら、私は笑われるだろうか。

バカにされるだろうか。




ふとした時に思い出す過去の出来事。

色んな想いが交錯するときもあるけれど。




時が経った今。

全てが懐かしく、愛おしく、抱きしめたくなる。

少し息が苦しくなり、胸がやや重たく鼓動するけれど。

泣き笑いのような気持ちで、やはりあの頃の日々が愛おしくなる。




現実世界が忙しく、記事はパタリと止まったままだ。

いつか続きを不意に書こう。

それまでこのブログは取っておく。




例えば、会社からの帰り道に。

例えば、あの頃と同じ空気に触れたときに。

例えば、ぼんやり過去に想いを馳せたときに。




あの日々は私の中で、大事な場所に格納されているんだと実感する。

何もかもが遠い日々だけど。

何もなくならずに私の中に残っている。




おかしな日々だった。

切ない日々だった。

でも人を好きになって、余すところなく生きた日々だった。

人の優しさとか、暖かさに触れた日々だった。




Kさんの中に私は残っているのだろうか。

最後があまりに極端すぎて。

明らかにいい想い出にはなれなかった私だけど。

苦い記憶としてでも、どこかに残っているはずだと、今も私は信じている。




傷跡としてでも残った自分を考えると。

彼の記憶から消滅していないことに少し安堵し、

次に彼の中の苦い記憶の自分を消してしまいたくなり、

そしてやっぱりこのまま残っていてよかったと思う繰り返し。




でもやっぱり残っていてよかったんだと、自分を納得させる。




あの後、知り合ったその他の人たちは。

気持ちの底へ沈んでいき、おそらく記憶には留まらない。




あのKさんじゃない次のKさんは、ただわがまま勝手な人だった。

でもこの人のお陰で、気持ちの中のKさんから少しだけ距離をおくことができるようになった。




Hくんは、弟のような犬のような、外側だけ成長した子供だった。

可愛いと思っていた時もあったし、今でもバカだなあと思って目が離せない時もあるけど。

如何せん、タイミングと相性が悪く、どうしても恋愛にいきつかない。




けいちゃんは、今でも逢うと楽しいんだけど。

恋と言うには、あまりに軽い関係過ぎて。

逢った時だけ恋人ごっこ。




Mさんは、掴みどころがないのが面白くて、実はお洒落で、今一番気になるけれど。

仕事の関係で、逢える日にちが極端に少ない。

彼は私と付き合ってるつもりなんだろうか、違うんだろうか。

私は彼と付き合ってもよいと思っているのだけど、彼1人だとまた悶々とするのが目に見える。




今一番私を好きでいてくれるYさんは。

気持ちがすごく伝わってくるから、意識しちゃうし、傍にくるとドキドキするけど。

デ一トもキスもしたけれど。

私は彼を心の底から好きにはならない。




他にも誰かいた気もするけど、何もかもが流れていく。

そしてこれまた勝手なことに、恋愛モ一ドな空気に触れると、もれなくKさんを思い出す。




つまるところ、私の中に残ったのはKさんだけだ。

彼を思い出し。

あの日々を噛みしめ。

色んな想いを抱えて日々を過ごし。




そして全てが愛おしくなった。

今は全てを抱きしめたくなる。




苦しかったことも。

嬉しかったことも。

泣いたことも。




抱きしめたことも。

抱きしめられたことも。




嘘だけの言葉も、ホントの言葉も。

それでもいいと言った時の、彼の戸惑った表情も。

いつでも全力で、全身でぶつかったあの時の自分も。




全てが懐かしく。

狂おしく。

愛おしい。




あの頃出逢った友人たちは元気だろうか。




もう逢えないのかもしれないから。

Kさんへの想いと似た思いを、友人たちにも感じる。




私のことは覚えてくれているだろうか。

たまにちらっと、あんな子がいたなと思い出してくれてればいいな、とふと思う。




私は誰のことも忘れていない。

皆、すごく愛おしく、懐かしい。




またどこかで遭遇したら、変わらず話ができるだろうか。

顔も名前も違っていないだろうか。

話しかけたら気付いてくれるだろうか。




もう一度逢いたいけれど、それはもう叶わぬ出来事かもしれない。




あの日々は、私の人生の中でミラクルな日々だった。

普通にはありえない日々。

どの部分も切り離せず、全部全部留まっている。




皆、私の記憶の中に留まり、決して消えてはなくならない。

あの日々は確かに存在していた。




少しずつ遠くなっていくけど。

今もずっと私の中に残っている。




そして時折思いを馳せる。