新しい土地での病院は
探すほど数もなく、家から一番近い
看板もよく見る病院に決めました。

今までは新しく広く、綺麗な病院でしたが
ここの病院は狭く、いつも混み合っていて
予約してもかなり待つことがザラでした。
一番近いと行っても、自転車で15分ほど。
混んでいるため、予約の変更もしにくく
私の平日の公休日が病院の休日と被り
より混雑する土曜日に夫に送迎してもらう
という条件も苦痛となり、早く完治したい!
と強く思うようになりました。

前の病院と違うところは
先生に見て貰う前に
カウンセリングの先生と面談があったこと。
そこで病気になった経緯や経過年数
生活リズムをきかれ
雑談の中から治療方針を判断していたのかな。
その先生に
「ずいぶん長いこと罹ってるねぇ」
と言われ、目が覚めるような感覚を覚えました。
私の周囲で、同じような病気にかかっている
人は、「うまく付き合っていくしかないから」
といつも言っていて、そんなものだと
思いこんでいたのです。
減薬にも失敗し、完治は難しいとあきらめて
いたのに、まさか、完治するもの?!と。

たしかに私の場合、働くことが生き甲斐で
それ以外「無」のようなタイプで
病気になったからって外に出れないことが
なかった。
って言っても、働かなきゃ生きられない程
切羽詰まった生活だっただけなんだけど笑
会社の人も理解があって、必要として
くれている。
それに助けられ、時には迷惑や心配を
かけながらでも休まずやってこられた。

先生は、「こんなに普通に仕事してるなら
すぐに治るはずだよ」
と言い、診察の先生にも同じことを言われ
2回目の通院で減薬の提案をされました。
「実は過去になんどか失敗して」
と話すとどうやって減薬したかときかれ
当時の通り伝えたら
「いきなり半減はそれは無理だよ」
ときっぱり!
え…前の病院ではそれしか言われなかった
のに…

とりあえず4分の1からにしましょうとなり
その日から1ヶ月、減薬。
驚くほど平気でした。
睡眠も問題なく、調子もバッチリ。
次の診察で、もう一月大丈夫なら半減しよう
となり、その翌月から半減。
それでも副作用は全く出ず。

勝手にさらに半減し、4分の1だけ
にしましたが、何も影響はなく
思いきって飲まずに寝ても
眠れないことは全くありませんでした。

先生にはいいませんでしたが
減薬を喜んでくれた調剤薬局の薬剤師さんに
自己判断で減薬しまくっていることを
伝えたら、「いいですよとは言えないけど
良いことだと思います。無理は禁物ね」
と笑って喜んでくれました。

それ以後、1度も通院していません。
1度だけ頓服を飲んだことはありますが
抗鬱薬も導入剤も一切飲まずに
もう3年経過しました。

一生飲み続けなければならないと覚悟して
ずっときたのに、転院して半年で
卒業!
だらだら通院して快方に向かわないなら
勇気を出して転院すれば良かった。

前の病院では自立支援(治療費1割負担になる制度)を勧められ
受けていたので、大した金額ではなく
こちらへきた時に、申請を見送って
いたら、その治療費の高さに嫌気がさした
っていうのも理由の一つです笑

働けているのに自立支援を受けるのも…
と思い、見送っていたのですが
思わぬうれしい結果となりました。
まあ考えたら社保で働いてるからしっかり税金もとられてるし、先生の言う通り
気にすることはなかったのだけど。

今でもひどく落ち込むとき、過呼吸に
なりそうなときもあります。
でも、夫が言うには
「感情が出せるようになった。出会った時と
全然違うよ。」とかなり変化があるようです。
自分ではあまりわからないけれど。
出会ってから一年くらいは、感情が平坦で
声を出して笑ったり、怒ったり、テレビ
見て泣いたりという起伏がほとんど
なかったらしいです。

今ではすぐにイライラして、夫に当たって
しまうときもあるら
それがいいか悪いかは一概に言えない
のが悲しいところだけど笑。
でも夫はあまり気にしないで
「それだけ、元気が出たってことだ!」
と笑って済ませてくれます。
…足向けて寝れんな💨

離婚~再婚のときも思ったけど
諦めなければなんとかなることって
あるんだなって、あのときどん底だった
自分や今苦しんでる人に伝えたい。

私、元気になりました!☺