仕事のミスで発生する弁済金は
とにかく家計を圧迫し何も予定を立てられない
状態。
不思議なことに、彼がミスをする日は
私が友達とランチ~とかちょっと欲しいもの
買ったり(高くはない)した時に限って
が多かった。

楽しい気分で帰宅して、彼が帰宅したら
「ごめん。またやっちゃった…」
…はぁぁ~…みたいな。
今日はいくら?みたいな。

彼には言われた通り小遣い三万渡して
自分は小遣いなし、家計からやりくり。
ランチのひとつも私はしたらいかんのか!
と心底嫌になりました。

そして何かの事情で私の親に
お金がないことがわかってしまい
弁済金の話をしたところ
当然の様に「そんな会社辞めろ」
でした。

実際実家に呼び出され、厳しく追求され
子どもの頃から貧乏で見下されて育った
彼は自暴自棄になり
「二人でどっか逃げよっか」と泣いてました。

私を不憫に思った両親は彼の会社のローン
を肩代わりするから転職しろと言い
しぶしぶ辞めて退職金もなにかの支払い
や親への返済に充てて残りませんでした。

でも。これでこの心配から逃れられる!
お金も貯められる!
明るい気持ちでいっぱいでした。

15才からずっと同じ会社で働いていた彼は
初めての就活、戸惑っていました。
私はとにかく生活を立て直す為に
贅沢は言ってられないという考えでしたが
彼はけっこう選り好みをして
せっかく誰かいい話を持ってきてくれても
納得しませんでした。

彼が次に選んだ職種は
花屋で主に祭壇を作る仕事。
そこの社長が
15才から一度も辞めずに同じ会社で
働いたその根性をかう、と面接で
いってくれたのが嬉しかったそう。

花なんか興味なさそうなのに
不思議でしたが無事就職が決まったことが
私も嬉しかったです。

しかし、それも束の間でした。