―――――放課後





その日は毎週1回行われているクラブ活動がある。





(クラブかぁ~…
そういう気分じゃないんだけど……)





やっぱあれはまずいなぁ…








――――――――――――



(どうしよ……!なんて答えれば優輝は納得するかな…!?)








「答えないってことは……やっぱりそうなんだな。」





「!」






「…だろ?」





優輝はあたしの口から言わせようとしてる……










「………あたしは!!」




『ガラッ!』










「お前ら、何の話してんの?」











ドアを開けたのは拓海だ。








(えぇっ?!何て言えばあせる)









「こいつがさぁ~!
ナルトが黒幕だって言ってんのに信じないんだよ。ったく、嘘じゃねーのに。」









優輝………


黙っててくれてる…








「だってさ、ナルトが黒幕な訳ないじゃんよっ!」






うぅーっ!

拓海に嘘つくの、すっごいやだなぁ……











「…………お前らそんなことで廊下立たされたのか。」










いけない……!!


これは完全に馬鹿にされてしまったあっ!!!!






――――――――――――




(はぁ~……
もぉ最悪だよ!)














「あれ?柚じゃん!」






そこいたのは………
「…………」





無言のまま廊下に立っている2人。








「………ねぇ。」




「なんだよ?」






(優輝怒ってる……謝った方がいいかも。)




「さっきはごめん。いきなりどなったりして…」





「別に」







会話が続かない。






(もお~!そんなに怒ることないじゃん!?てか、嘘ついた優輝が悪いのに…)










「お前さあー…」


びくっ!






(急にしゃべんな!)














「拓海のこと好きだろ。」







!!!!!!!!!!









嘘………



何でわかったの?







「す、好きなわけないじゃん!あんな奴のこと…」








嘘ついてしまった。






優輝は何も言ってこない。


(あれ?納得したかな!)










「お前が嘘ついてんじゃねーよっ!!!」











優輝の怒鳴り声に気づいたクラスの人達が、廊下の様子を伺っている。






「どうなんだよっ!答えろよ、柚っ…!!」













優輝は泣きそうな顔をしながらあたしに話し掛けていた。





でも、あたしは答えることができなかった……
「初恋」



それは誰もが経験する恋である。


これは、そんな「初恋」を描いた物語である。








《第一章》

―――――小学3年生




「いってーな!この暴力女!」

「うっさい!!あんたがいけないの!」




暴力女と言われたあたしは【神木柚】

クラスの中心的存在でもあるあたしは、周りの男子から少し避けられていた。


そんな中気にもせず、あたしを暴力女と言ったのは
【石川拓海】



こいつは……
まぁ、俗に言う
『スポーツ万能,成績優秀』
おまけにかっこいいとくれば、そりゃもうモテモテ!

転入生からも一目惚れされちゃうほどだから、ほんとすごくてムカつく奴。






あたしはそんなあいつが好きだ。




でも、臆病なあたしがあいつに想いを伝えられるはずこれといって何にも起こったりしなかった。







ある日の給食。
あたしたちの班は恋バナで盛り上がっていた。




「なぁ、柚。」

「何?優輝。」



【浅川優輝】
こいつは、拓海と親友だ。小さい頃からの付き合いらしい。
当然こいつもモテる。



「お前さー…拓海の好きな人知ってる?」



どきっ




(急に何~!!!心臓に悪いなぁ、もうっ!)




「えっ!?知らない。誰だろうなあ??」




優輝がこちらの様子を伺ってる。


(まずいっ!気づかれたかな?!)



「へぇ~知らないんだ。」
なんだか勝ち誇ったような顔をしている。


なんか腹が立つ顔だなあ!


「誰?教えてくんないの?」


ちょっときつめに言ってしまった。



「どぉしよっかなあ~」

優輝が焦らしてくる。




いらっ☆




「あっそう。じゃあ、別にいいや。」



さて、どうくる!?




「あ"ー!!!ごめんっ!教えるから。すみません!!」

優輝は人に教えたいときはあえて焦らすんだ。


だから逆に聞かない方が、効き目があるんだよね!



「でっ?誰?」

聞いたはいいが、緊張し過ぎて心臓がヤバい状態。






「実はー…」

声を潜める優輝。



「…………」



「…………」









「何!?早くっ!!」




優輝があまりに焦らすからあたしは立ち上がって叫んでいた。








静まりかえる教室。





クラスの皆がのがあたしをみている。





もちろん拓海も。




顔がカァーっとあつくなるのが分かる。



優輝は声を殺して笑っている。


(優輝のばかやろー泣)




あたしは小さくなって椅子に座った。




「お前面白いなっ!」

優輝が訳の分かんないことを言い出した。



「はあ?!」




「………いや。やっぱ何でもない。それより教えてやるよ。」




そっか!
恥ずかし過ぎて一瞬忘れてたよ。




また心臓があ~!!






「拓海の好きな人……」







「お前だよ。」












「え?」








予想してなかった言葉に頭の回転がついていかない。






「だから!ゆ・ず!!」






「えぇぇぇぇぇぇ~~!?」







また静まりかえる教室。




「嘘つかないでっ!!」

あたしは叫んでいた。




「嘘じゃねーよっ!」

優輝も叫んでいる。






あたしと優輝の言い合いは収まらず、ついには先生に廊下に立たされた。