2024年6月10日

東京カウボーイ TOKYO COWBOY

(千葉劇場)

 井浦新てなかなかかっこいい役者さんだなと思っていた。といっても実は今までよく知らなくて、昨年9月に国立映画アーカイブでヤン・ヨンヒ監督の『かぞくのくに』(2012年)を見て初めて知った。

映画 ”かぞくのくに” 国立映画アーカイブ | 小人閑居して不平を鳴らす (ameblo.jp)

 

 

 かなりのキャリアを持つ俳優さんで、たいへん失礼いたしました。現在放映中のNHK大河ドラマにも出演していたが、もう出番は終わったのかな。あまり彼のよさを生かし切れていない役柄と演出でかわいそうな気がした。

 昨年『福田村事件』にも出演していて、見ようかどうか迷ったのだが、あまりにテーマが重いのと、監督森達也というあたりに躊躇して見ずじまいだった。

 

 本作品では、人物像がある種昔の日本人サラリーマンのステレオタイプ的な造形になっているのは古臭いと思われたが、まずは無難なストーリー展開で、コメディタッチのハートフルストーリーといった趣。脚本と個々の俳優の演技がよくマッチして、派手さはないが見て損はない映画でありました。

 

 主人公の坂井英輝が一人で奮闘している姿に、私自身、米国に赴任して初めて単独で出張した時のことを重ね合わせて鼻の奥がツンとしたことであった。1988年のことだから、ナビも携帯電話も一般的でない時代である。最寄りの空港まで飛んで、着いたらそこでレンタカーして地図を見ながら初めての場所に運転していく。重度の方向音痴の私が、よく事故もなくアメリカで8年も営業をして回ったものだ。映画に出てくる事業買収とは少し関与の仕方が違うが、M&Aを手掛けていたこともあり、我ながらよく働いたなとほめてやりたい。

 

 それはさておき、主役の井浦さんはもちろん、周りを固める俳優たちもとても好感を持てる演技でしたね。なかでも、主人公の坂井英輝の上司であり恋人の役を演じた藤谷文子さんは、自然な佇まいで、こういう人いるよねという雰囲気を醸し出していた。全然知らない俳優だなと思ったらそのはずで、普段はアメリカを拠点に脚本家として活動中であると。本編でも脚本の共作者としても名を連ねている。

 

 モンタナの牧場で英輝のパートナーとなるハビエル役ゴヤ・ロブレスとか、牧場の女性ボス ペグを演じたロビン・ワイガート、そして和牛の専門家ワダ役の國村隼ら、皆おおげさでない自然な雰囲気で好演。久々に満足感をたっぷり味わって映画館を後にした。

 

【キャスト】

坂井英輝;井浦新
ハビエル;ゴヤ・ロブレス
増田けい子;藤谷文子
ペグ;ロビン・ワイガート
和田直弘;國村隼

 

【スタッフ】

監督;マーク・マリオット
製作;ブリガム・テイラー ジェリ・ラフター
原案;マーク・マリオット ブリガム・テイラー
撮影;オスカー・イグナシオ・ヒメネス
脚本;藤谷文子 、デイブ・ボイル
衣装;ミスティ・ローズ
編集;井上ヤス
音楽;チャド・キャノン
2023年アメリカ 118分

 
 
 

 で、井浦新てチョグクに似てる。チョグクって例の韓国の玉ねぎ男。新党結成して第3党くらいになっているんだったか。この間竹島に上陸して気炎を上げたというから反日姿勢濃厚でありますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 上の写真、フラッシュで見せられたら一瞬区別つかないでしょ。

 

 

 

 映画の後、ベトナム料理店でひとりランチ。ボリュームたっぷり。ワインはやめておきました。

 

 映画、食事とも more than satisfactory 

 

 ごちそうさまでした。