2023年8月12日
夏の軽井沢に奇跡のヴィルトゥオーゾが集う
軽井沢大賀ホール Classics 2023
阪田知樹 ピアノ・リサイタル
【プログラム】
◆ベリオ/水のクラヴィーア(1965)
◆ショパン/24の前奏曲 Op.28
◆リスト/巡礼の年第2年「イタリア」S.161/R.10 より
第4曲「ペトラルカのソネット第47番」
第5曲「ペトラルカのソネット第104番」
第6曲「ペトラルカのソネット第123番」
第7曲「ダンテを読んで - ソナタ風幻想曲」
【アンコール】
◆S.V.ラフマニノフ: 楽興の時 第2番 変ホ短調 Op.16-2
◆G.ガーシュウィン/E.ワイルド: 魅惑のリズム
◆S.V.ラフマニノフ/阪田知樹: ここは素晴らしい処 Op.21-7
いや、これは堪能しました。
前半はショパンの前奏曲を一気に。
以前はそれほどショパンを採り上げてきてなかったような印象だが、最近はかなり積極的に取り組んでいるとお見受けしている。阪田さんらしい柔らかで優しい音色と、重厚で力強い響きをくわえた聴きごたえのあるショパンでした。
後半はリストのヴィルトゥオーゾの名にふさわしく、さらに磨きがかかった演奏に聞き惚れた。
アンコール3曲もまた心に沁みた。
Bravissimo!!
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個人的に大賀ホールは初めて。5角形のサラウンドホールという造りだそうで、どの座席からも均一な音響効果を得られる構造というのが売りになっている。1階中央部分よりも、後方(図のC後方)及びその左(図のAの部分)が最上級の席とされており、その次が右側(図のBの部分)及び2階席のサラウンドエリア(図のX,Y,Zの部分)で、1階中央(Cの前側)はその次の位置づけである。この日の私の座席はCの6列目左側中央寄りで、ランクはともかくワタシ的には上々の場所であった。オペラグラスなしで十分見えるし、ピアノを演奏する手もよく見えた。
立見席を入れても820席余りで大規模ホールではないが、空席がかなりあったのは阪田さんのネームヴァリューからは少し寂しい思いがした。