先週この映画を見た。
これはがっかり
やたら間合いが無駄に長く、展開が間延びして見ていてイライラした。いつ展開が変わってわくわくさせてくれるのかと思って我慢していたら、フラストレーションが溜まったままで終了。90分くらいの尺で十分だった(チラシによると実際は129分)。
フレーミングも凝ったつもりで切り取っているんだろうが、全く効果が上がっていない。TV ドラマであんな妙な画を見せつけられると視聴者はチャンネルを替えてしまうだろう。映画になるとどうして監督は芸術っぽく撮りたがるのだろう。素直にわかりやすい画を心がけてほしい。
主人公の大学生にしても、およそコミュニケーションが得意とは思えないタイプだが、関係者にあんなに簡単に聞き取りが出来るとはとても思えない。そもそも、弁護士事務所が訴訟資料をあれほど安易に第三者に提供するのか?依頼人(被告)の許諾があるにしてもだ。
ストーリーも導入部分からして胸糞悪いサイコキラーの犯罪で、原作を読む気も起きない。“ミステリ映画史上に残る驚愕のラスト”が聞いて呆れる。陳腐だ。
中山美穂の起用も意味不明。「ミポリン年とったな」と思わせるだけで、なんの見せ場もない。
というわけで、久々に料金損したと思わせる映画だった。