私はモテないし可愛くもないのに理想だけは人一倍高く、
みんなに優しくて、頭もよくて足の速いクラスで一番モテる男の子が好きだった(笑)
でも絶対に両想いにはなれなかった。
思春期がきてもいつだって
恋が実ることはない人生だった。
「優しくて穏やかで、大きな心でドシッと私を見守ってくれる人」、
好きな人への理想だけは昔から揺るがず、
そんな人が19歳の時に現れた、それが夫だった。
大学生のとき、友達の紹介でやっていた球場のアルバイト先で
夫も働いていて、夫は私よりも少しあとに入ってきたので、
「あれ、あの人誰だろう」くらいの印象だった。
ある日、台風が直撃してアルバイトにも影響が大きく出てしまった。
出勤したものの、風が強く試合が途中で中止になりそうだった。
今日の仕事はどうしようか、と社員さんたちの間で話し合いが行われている間に
バイト仲間と輪になってみんなで喋っていた。
そこで、すべらない話をしよう!と誰かが言い出し、
夫はみんなの前で照れる様子もなく、見事笑いをとったのだ(笑)
照れる様子もなく堂々とトークを盛り上げる姿は、
私に年上の余裕を感じさせたのだ。(2つ年上だが、今となっては大した差ではない)
夫はとてもゆっくり喋る人で、その口調からせかせかした性格ではない穏やかさが
とてもよく伝わってきた。
周りへの気配りもできる人で優しかった。
でも誰にでも優しい、女ったらしのような感じではなかった。
そして彼の友達の多さ、彼の友達もまたみんないい人たちばかりだった。
初めて喋った日から忘れられなかった。