あるスレで話題になったので・・・
彼女の子育てについて障害を持つ子の親として関心はありました。
「関心」はありましたが「感心」はしませんでした。
彼女とは価値観が違うなと思ったのです。
次男くん、この春から中学の支援級に行きました。
小学校は通常級でした。
ダウン症の次男くん、テレビで何度か見ましたが、通常学級でもやっていけるダウンちゃんもいる中で、次男くんに関しては首をかしげることが多かったのです。
小学校を選ぶときも旦那様の反対があったようです。
私は旦那様の方が客観的に息子さんを見ていらっしゃると思いました。
彼女の考えとしては通常級の子たちにとって良い経験、学びに繋がるという事だったそうですが、本当にそうでしょうか。
ダウン症は愛されキャラが多いのでお世話したいというお子さんは居たかも知れませんが、その子達に頼るのはちょっと違うかな。
下の息子、長男を見てきた事もあり、ずっと支援級の子の「お世話係」をしていました。
支援級の子は3人。3クラスあったのでそれぞれのクラスに1人ずつ所属してたまにクラスに入って交流していました。
小2~お世話していたAくんの親御さんが息子のことを「関わり方が上手いのでずっと同じクラスにして欲しい」と学校に懇願したそうです。(これは後から聞きました)
なので、小5までAくんと一緒でしたが、小6で敢えて担任の先生が別のクラスに離しました。
それでもお世話係は変わらなかったのですが、修学旅行のバスでクラスの支援級の子、Bくんの隣の席に配置されたとき、息子は「仲の良い友達と隣になりたかった」と本音を漏らしました。
お世話係をしていた事により、ガマンを強いられることもあったということです。
どちらの立場も解るだけに私も悩みましたが、息子も苦しんでいたことを解ってほしくて担任の先生に話しました。
その後はお世話係の子を複数にしたようです。
奥山さん、中学との話し合いで通常級に行くのなら介助人を付けることを条件として提示されたそうです。
有償ボランティアが見つかったそうですが、時給500円。
条件が折り合わず支援級を選択したそうです。
最低賃金の半分以下でもやって下さるのならやりくりしてでも付けようと思わないのかな。
でも、そのおかげで支援級を選択したのですから結果オーライではあるのか。
小学校の時も勉強が解らないから1人絵本を読んでいたとか給食の時はスタイのようなものをして矯正箸を使っているとかオムツをしているとかそのスレで色々言われていましたが、それが本当なら支援級どころか支援学校向きのように感じました。
というか長男の周りで言えば、支援学校でもこれから中学部に上がろうかというお子さんでオムツや矯正箸はあまり居なかったと記憶しています。
支援級や通常級に通う障害を持ったお子さんは「自立出来ていること」が第一条件だと思っています。
「学校は勉強をするところ」というスタンスがあると思います。
現に長男の同級生、中学部や高等部から来たお子さんで蝶結びが出来なかったり時計が読めなかったりお金の計算が出来ないという子がわんさかいました。
高等部から入ってきたお子さんでも自立が出来ていなかったり作業能力が低いという理由で卒業後生活介護施設に通っているという子が数人ですが居ましたね。
身の回りのことは家で教えなかったのかなと思いました。
支援学校では小学部のうちから学校とタッグを組んで家庭でも訓練をしてきました。
じゃぁ、勉強はどうかというと九九も言えないお子さんも結構いました。
長男でも言えるのに。う~ん・・
まぁ、今は子の就学先は親が決めるというスタンスなので周りがとやかく言うのはどうかと言われてしまえばそれまでですが。
「私の息子はこんなに頑張っているし通常級でもやっていける!」
「私と息子はこんなに頑張っているんだから」
承認欲求を満たすために適切な教育を受けさせないのはちょっと違うよなぁと。
彼女はそれが正しいと思っているはずなので一生解り合えないと思いますが。
というか、彼女は息子さんの障害をまだ100%受け入れられていないような気もするんですよね。
親の見栄やエゴのために自立を二の次にしていたら卒業後が大変だと思います。
どうせ高等部から支援学校に行く事になるのでしょうからそこは腹をくくらないと。
どうか9年間を無駄にしないように今からでも支援級に行く中学生にふさわしい状態にと願うばかり。
じゃないと、支援学校へ行ってから、そして卒業してからが大変になると思います。