6/1、午前3時半、電話が鳴った。

時間も時間で、間違い電話かと思い最初は無視したが、それでも鳴り止まず嫌な予感がした。
電話に出ると母が泣きじゃくりながらこう言った。
「にいちゃんが…〇〇が…自殺したって……」

一瞬の間が空いて、涙が零れた。
私は泣きじゃくりながら、練炭を焚いたこと、さきほど奥さんが死亡確認をしたことを聞かされた。
私たちも兄が住む場所から最寄りの警察署に行くことになった。

すぐに車を出そうとする旦那、子供はまだ寝ていたが私の泣き声で目が覚めたようだった。
「ママ、どこか痛いの?怖い夢見た?
大丈夫だよ、ヨシヨシしてあげるから。」

子供の優しさが苦しかった。
結局子供は寝かせるべきということで旦那と両親が身元確認に向かうことになった。

眠れなかった。
涙が止まらなかった。
未遂か、言ってはいけないこととは思うが他の誰かであってほしかった。

8時、旦那から兄と確認したと電話があった。

検死のため、今日は帰れないと連絡があり、私は泣きながら子供を散歩に連れていった。
子供が無邪気に遊ぶ中、私は泣いた
人目もはばからず泣いた

泣いた


雲ひとつない快晴に苛立った

時間通りに始まるニュースに苛立った


人々の笑い声に、苛立った


兄は最期何を思ったんだろう


どうして、どうして


ついこの間会ったばかりじゃないか

子供を抱っこして、大きくなるのが楽しみだって笑ってたばかりじゃないか



寝なければと思うが寝付けず、思い浮かぶのはいつもニコニコしていた兄の顔だった


不思議なことにお腹が空く、それでも兄がもう食べることができないのに私だけが空腹を満たすことはできなかった

水分すらも取れなかった


夢であってほしいと思いながら、眠気に身をゆだねた