東洋医学という言葉を耳にしたことがある人は多いかもしれませんが、実際にどういう医学なのでしょう。
医学を大きく2つに分けると、西洋医学と東洋医学があります。
現在の先進諸国では、ほとんどの国が西洋医学を中心におこなわれていますが、東洋医学が担う役割も大きいといえます。

東洋医学の起源は古く、紀元前の中国ではすでに使われていたという記録もあるため2000年以上の歴史があり、日本に伝えられたのは遣唐使の時代といわれています。
その方法には、漢方薬を使用する薬物療法以外にも、指圧やお灸などの物理療法も含まれます。
それでは、西洋医学と東洋医学は、どちらのほうが優れているのでしょうか。

西洋医学と東洋医学では、病気へのアプローチの仕方が根本的に違います。
西洋医学は病気を取り除くことを目的とした医学であり、検査などで見つかった体の悪いところを、投薬や手術によって直接治療するものです。

これに対して東洋医学は、人間の自然治癒力を高めることを目的とした医学であり、特定の病気を直接治すことよりも、漢方薬や鍼灸などによって体の内側から自然治癒力を高めて、疲れにくく、病気になりにくい体をつくることに重点を置いています。
現代医学では、がんに対する治療に東洋医学も取り入れるなど、西洋医学の補完的な役割として東洋医学を位置づける場合が多いですが、どちらが優れているというわけではなく、どちらにもそれぞれのメリットがあるといえます。
[記事参照:http://orientalmedicine-power.com