もういくつ寝ると
お正月…

黒豆の煮豆という、
日本人のお正月には
欠かせない商品を
作っておられるお店の準備は、早い。

朝8時過ぎに
清水五条にある
ちりめん山椒・京佃煮 津乃吉さんの
お店の厨房にお邪魔すると

すでに数時間ほど煮込まれた
黒豆の入った大鍋がありました。




朝、3時半から
準備にかかるという。

黒豆を煮るのは
週に2-4日。

それ以外の日は
主力商品である
ちりめん山椒をはじめとする

様々な商品を作られている。



↑上がふっくらつやつやに炊けた黒豆
  下が炊く前の立派な丹波黒大豆

炊けるとすぐに、
皮が破れたものなどを
選別して取り除く作業に
とりかかられる
社長の吉田さん↓


毎朝3時半からお店に来て、
掃除をし、準備をされる
社長のお母様。

私たちがある間も、
ずっと休みなく、
黙々と黒豆の選別をされておりました。

長年ずっとお店を支えておられる、
なくてはならないお方。





この後、津乃吉秘伝のだしを
見せていただきました。

こちら↓がちりめんに染み込ませるだし

(山椒じゃこ等を作るときは
煮ないそうです。煮ると旨味が外に出てしまうからだそうな)


そして、昆布の佃煮を煮る
とろっとろのだし。
もう30年以上、継ぎ足し継ぎ足しで
使われている、貴重なおだし。


お寿司屋さんのアナゴのタレみたいな?!
津乃吉さんにしかないものです。

ちなみにこれらのだしが、
これまた人気商品で、
一度使うと必ずリピートしちゃう!
「京だし」に入ってるそうな。



だからなんとも言えない旨味があるのか!と
納得!
家では出せない味なんですよね。

そして、他にも、色んな
材料を惜しみなく見せてくださいました!

うちでも使っている、
白扇酒造さんの味醂「福来純」や
大木代吉本店さんの日本酒、
非常に珍しく、見た目も美しい!
ほんまもんの?!とっても優しい甘さの氷砂糖
(mercado.でも販売するかも?!)
ミネラルたっぷりの粗製糖などなど、、


そのまま口にしても、十分
美味しい素材を使われております。

特に、甘味に関しては、
甘味が強くなると、
素材本来の味がしなくなる、
とのことで、
精製されすぎたものや、
もちろん人工的なものは
使われません。

その他、黒豆煮に入れる
無農薬の柚子果汁や、


ごぼう味噌などに使う
入手困難な貴重な自然栽培の
はんだごぼう。

とっても良い香り!


ラベルも、歪みのないように、 
きっちり貼ることにこだわられているため、
社長ご夫妻自らが
されておられるとのこと。

そんな細かいところまで
配慮されていることもまた、
多くの方に愛される理由なのかもしれません。

店内に大きく掲げられた

「化学調味料、保存料等一切使用しておりません」


「食べ物は命を繋ぐもの
  そこに妥協はありません」

という強い信念のもと
作られている津乃吉さん、


とっても明るくて面白い社長さん、
さらっと作って売ってるような
イメージでしたが(そんなわけないのに!すいません!)

材料や作り方に、
一切の妥協なく、

先代の作り出された味を守りつつも、
新しい商品開発をされることにも
積極的に取り組まれておられる姿を見て、
ますます、津乃吉さんの
大ファンになりました!

店の扉には
思わずかぶりついてしまいそうな
美味しい
すじ煮込みとちりめんの写真が!


あ、そうそう!
津乃吉さんの見学に訪れますと
もれなく!!
こんな素敵な朝食が
食べられます!!!


黒豆煮
ちりめんや、昆布の佃煮のおにぎり、
京だしを使っただし巻き卵、
先代であるお父様の故郷、熊本は八代の
麦みそを使ったお味噌汁、

そして、実は人気商品の、
大根と生姜の煮切り漬け!

どこの旅館の朝食ですか?!
ていうくらい、
いや、それ以上の、
真心こもったあたたかい朝食セット。

お忙しい中、素晴らしいお仕事ぶりを
拝見させていただけるだけでなく、
絶品の朝食まで食べさせていただける
なんとも贅沢な
見学会でした!

もし遠方から京都に来られる際は、
ホテルの朝食食べずに、
朝の8時から、津乃吉さんの
工場見学がおすすめ!
(要予約です)

もちろん、近所の方も是非一度
行かれてみてください!!

いえ、絶対行った方が良いです!!