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ゆゆと一緒に

SMEと診断された息子。
闘病と成長の記録です。

ゆゆはあと数ヶ月で10歳になります。

今は発作の形態が変わり、無熱の小さい発作が増えたものの、重責や群発はほぼなくなっています。

でもこれは、あくまで「今は」の話です。

明日の発作は止まらないかもしれない。
明後日の朝起きたら、息をしていないかもしれない。


病気が発覚してから9年間、毎日そんな気持ちでした。

夜寝ている間、何度も息をしているか確認しました。
毎日気温の変化を確認して、風邪をひかないように厚着させ、それでも暑くなりすぎたら発作が出るから、毎日着るものに悩んできました。

ちょっと咳が出たら何度も熱を計り、少しの体調の変化にも注意してきました。


ここ数年、重責がないとしても、未だにそれくらい気を張って育てています。

いつ発作を起こすか分からないから、遠出もできませんでした。

うちの子に比較的有効な座薬は、要冷蔵じゃないといけないから、持ち歩くには保冷剤が必要だったから。

ブコラムがあれば、もうちょっと遠出して、いろんな楽しいことをさせてあげられたかもしれない。

ブコラムがあれば、寝ているときに何度も何度もおでこを触って熱を確かめ、呼吸を確認しなくて済んだかもしれない。


ミダゾラムは、ゆゆが小さい頃から何度も使っている薬です。

ミダゾラムがあれば、ゆゆの発作はほぼ止まってきました。

そのミダゾラムを、口腔投与できるのが、ブコラムです。


ブコラムがあれば、救える命があると思います。

痙攣が止まらなくて、祈りながら救急車を待ち、やっときてくれても、病院と連絡がつかなくて出発してくれなくて…

その間もずっと痙攣して、チアノーゼを起こしている姿が、どれほど辛いものか。


私たちが望んでいるのは、それほど大きなことじゃないと思います。

ただただ、子どもの命を守りたい。

ずっと笑顔が見たい。


どうぞ、ブコラムが承認されますように。