2024/7雲南茶山訪問@金平県十里村村委会大山村の自生茶 | 船橋市茶文化資料室

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20240715の記録 前回の続き

 

金河鎮の街から車で10分程走ったら十里村郷の大山村集落に着いた。

十里村郷に十里村、白馬河、平安寨、亜拉寨。石庄、牛欄沖六つの村があり、それぞれの村にまた小さな集落があり、大山村は十里村に所属する集落だ。大山村から金平県城まで13km。この大山村に昔製茶工場があったが、売れず今閉鎖になっている。とはいえ、この村の各家に茶樹があり、農民達が春になると晒青毛茶を作って販売している。村の集会所。

村の広場に茶を炒る鍋が並べている。

哈尼族は犬を祀る習慣があるそうで、日本の寺院の入り口にある狛犬の意味に似ている。ハニ族の神話に犬が出てくるそうで詳細は調べていないが、、この素朴な石像がいいね。

石のすり鉢かな

ある哈尼族の家の茶の木を案内してくださった。

茶樹のまわりは草ぼうぼう。道があるようなないような感じ。家のそばにある小山に生えている茶樹なので山登りほどの高さがない。枝をつかんで胸の所に持ってきて茶を摘むという。

整備をしていないからグングン上に伸びていく。

 

茶木の見学を終了してここの晒青毛茶を頂いた。

茶会の教材として使うため、そしてすこしこの村の茶を応援したいという気持ちで帰りに荒茶1kgを購入した。

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余談:廃墟になった大山茶廠について。のちに老班章村に行った時友人とこの廃墟になった工場の話をして”同じハニ族村の茶だが天と地の差を感じる”と私が言ったら老班章村の友人が”その一番の理由はきっと他所のバイヤーがまだこの村のことを知っていないから”。老曼峨、老班章、冰島のような人気の茶産地は広東、福建、香港そして内陸から茶商が村まで行って仕入れてくれたおかげでだんだん茶産地として名声をあげたのだ。もちろんそこに一番のポイントは味の良さ。

大山村は確かにとても長閑な小さな山村。茶で豊かになるのはまだまだ時間がかかるようだ。