濃厚の宇治茶鯛焼きwith今年の碧螺春 | 船橋市茶文化資料室

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悠々茶館主催【茶書を読む月茶会】書籍
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久しぶりに貴重な碧螺春の新茶を頂いた。碧螺春は江蘇省太湖洞庭山周辺で造られた釜炒り緑茶。茶区として洞庭東山と洞庭西山は主な産地。一般的には東山の方がより品質がよいと言われているが、そのような一般論に気にせず、今回の碧螺春は西山の方の明前茶。品種は在来。摘みは3月28。碧螺春は基本的に殺青から揉捻、成形、乾燥まで全部手炒り&手作り。殺青の時手袋をして釜炒りをする。摘みは一芯一葉。摘んだ後一番大変な作業は「撿魚葉」。つまり殺青の前にまず不合格の生葉(魚の鱗みたいなもの)を取り除くこと。この作業は案外、碧螺春の製茶教科書には紹介されないが実に品質の決め手であると友人がいう。

「撿魚葉」終了後の碧螺春の生葉

このような繊細な碧螺春はミルイ芽を摘んでいるからだけではなくその後の選別は更に大変な作業だ。

週末の茶会の時、このようにガイワンを用意し、全員1gずつ淹れて頂くことにする予定。自分もそうだが、上位茶の碧螺春を淹れる練習はなかなかないのでぜひこの機会を利用して碧螺春の良さを感じて頂けたらと。。。

1gだが、味はしっかりしている。碧螺春ならではの上品さ。

今日のセット。一人分。ガイワンから直接頂く。

今日のお菓子は濃厚の宇治茶鯛焼き。

台風、無事に過ぎ去りますように〜お願い