「昔聞洞庭水 今上岳陽楼」と唐代、宋代を通じて、杜甫、李白等の名詩に登場する岳陽は、長沙市の北方岳陽市の洞庭北路を、洞庭湖の水が長江に向かって流出する出口、洞庭湖を西に眺めた場所にある。
その岳陽楼の足もとから、洞庭湖の出口の川を渡って、岳陽楼の西側の対岸に、昔は島であったであろう小半島がある。これが、広く知られてる「君山銀針茶」の産地である。名茶「君山銀針」は、1956年中国茶葉公司によって、正式名とshちえつけられた呼称であって、それまでは、「君山茶」または「君山貢茶」と呼ばれていたものである。(松下智『茶の民族史』第三章湖南省の茶と民族 頁178)