山に登るという行為には、不思議な魅力があります。
日常の喧騒を離れ、自然の中で自分の足だけを頼りに進み、ゴールの山頂でご褒美のような絶景と澄んだ空気を味わう──そんなイメージを抱く人も多いでしょう。雑誌やSNSには、笑顔で山頂に立つ登山者と、広がる雲海や輝く朝日、色鮮やかな紅葉などの美しい写真が並びます。それらを見ると「苦労して登った甲斐がある」と誰もが感じ、きっと自分も同じような感動の時間を過ごせるはずと想像するのです。
しかし、実際の登山はそのイメージとは少し違う展開を見せることも少なくありません。
山頂に着いた瞬間、達成感に浸る間もなく吹き付ける冷たい風に震えたり、霧が一気に立ち込めて景色が真っ白になったり、さらには人混みで写真の順番待ちが発生することも。おにぎりを食べようと腰を下ろした瞬間に、突風で手袋が飛ばされる──そんな“現実”は、雑誌の写真には映らない部分です。
それでも不思議とまた登りたくなるのが、登山という趣味の奥深さでもあります。
✅ よくある「登山あるある」:
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山頂で絶景を独り占めできる
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のんびりお弁当を食べて長居できる
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登り切った後は体がポカポカで寒くない
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山頂まで来れば風は穏やか
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写真をゆっくり撮れる環境がある
❌ 実際は…:
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山頂は強風&低温で長居できない
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座った瞬間に体温が下がり震える
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景色は霧や雲で一瞬で消えることも
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他の登山客で混雑し、写真は行列待ち
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弁当は手がかじかんで食べにくい
山は友達だよな。でも甘く見てはいけない:
登山は、美しい景色と達成感を味わえる素晴らしいアクティビティですが、山頂は必ずしも理想のカフェテラスのような環境ではありません。
自然は予測不能で、天候や風の強さ、気温の低下は一瞬で状況を変えてしまいます。ですが、それこそが登山の醍醐味とも言えます。予定通りの絶景が見られなかったとしても、そこに至るまでの道のりや、自分の足で登ったという経験は確かな価値を持っています。
「思ったより過酷だった」と感じつつも、なぜかまた行きたくなる──その繰り返しが登山者を成長させ、山への愛着を深めるのです。
あなたの「登山あるある」と「ないない」は何ですか? ぜひコメントで教えてください。