キラキラ ロマン 写真は完璧!
冬が近づくと、街の告知やSNSに流れてくるイルミネーションの写真。
青や白の光がきらめき、カップルは寄り添い、子どもははしゃぎ、
「今年こそ見に行こうかな」と心がふわっと軽くなる。
コートの襟を立てて夜の街を歩き、
ホットドリンク片手に「きれいだね」と言い合う。
スマホを向ければ、どの角度から撮っても映える気しかしない。
イルミネーションは、寒さも日常も忘れさせてくれる——
そんな期待が、毎年ちゃんと膨らむ。
ところが現実は、駅を出た瞬間から人・人・人。
ロマンより先に、肩と肩がぶつかる。
写真を撮ろうと立ち止まれば、後ろから無言の圧。
風は想像の1.5倍冷たく、手袋を外した指が一瞬で限界を迎える。
「うわ、きれい!」の次に出る言葉が、
「寒っ」「足痛い」「どこから入るの?」。
ベストポジションはすでに三脚軍団が占拠済み。
スマホの画面には、知らない人の後頭部とLEDの光跡。
ある人は言いました。
「彼女と初めてのイルミネーションだったんです。
ロマンチックに告白しようと思ってたのに、
寒すぎて『早く帰ろ』がハモりました(笑)」
✅ よくある「イルミネーションあるある」:
・行く前が一番ワクワクしている
・SNSで見た写真と現地の印象が違う
・人の流れが一方通行で戻れない
・写真は撮るけど、見返さない
・「もう一ヶ所行く?」と言いつつ内心は帰りたい
・カップルの間にベビーカーと自撮り棒が割り込む
・屋台のホットドリンクが異様にありがたい
❌ 実際は…:
・感動より先に寒さ対策が重要
・混雑時間帯は“鑑賞”というより“移動”
・肉眼より写真のほうがきれいに見えることが多い
・ロマンは滞在30分が限界
・ヒールや薄底靴は後半で後悔する
・イルミ終了後の駅が本番の地獄
・「来年はいいかな」と言いながら、また来年も気になる
イルミネーションは“非日常”ではなく“冬のイベント”:
期待値を「映画のワンシーン」から「季節行事」に下げた瞬間、
満足度は不思議と上がります。
防寒はやりすぎくらいで正解。
写真は最初の10分でまとめて撮る。
混む前提で「ここを見たら撤退」のゴールを決めておく。
それだけで、「寒かったね」ではなく
「なんだかんだ楽しかったね」で終われる夜になる。
あなたの「イルミネーションあるある」はどれでしたか。
人混みで起きた小事件、写真の失敗作、
それでも毎年見てしまう理由——
ぜひ一つ、そっと教えてください。