Don't Believe the Truth

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They are telling us a lie as a truth.

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全世界で5月から公開され60カ国以上の国で週末興行ランキングNo.1となる大ヒットを飛ばしているGODZILLA。

先日、日本でも公開されNo.1ムービーとなった。
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僕も小さい頃からゴジラが好きだったしとても楽しみにしていたこの作品。



最近の日本の娯楽映画なんてガラパゴス化というか内向きが進んで嫌気がさすしハリウッド映画ばかり見てる俺だけど、やっぱり世界中の映画キャラクターで1番好きなのはダースベイダーでもバットマンでもなくゴジラなんだよね。


本当に世界中から1番愛されてる日本のキャラクターだから誇らしい。




そんなゴジラの今回のハリウッド版の感想としては不満点はあるにしろ大満足の出来であった。



なぜこの作品は素晴らしいのか。

皆に見てほしいからこの作品の良かった所を挙げたい。


1. 日本版のゴジラと同じく人間の無力さを感じる。
原子力発電所や核ミサイルといったものを扱う人間だがいざ怪獣を目の前にするとそれらを制御できないという展開で話が進む。
これをハリウッドでやったのは偉い。
今回の撮影にはトランスフォーマーなどと同様に米軍が協力したのだが、「え、嘘だろ?」と思うほど米軍が活躍しない。(むしろこの脚本で協力してくれた米軍にも感謝だ。)
この人間の無力さを日本版に忠実に描いたギャレス・エドワーズ監督には脱帽。怪獣は人間には倒せない存在というコンセプトをよく理解している。
核兵器が最終手段になってないのもいいよね。アベンジャーズとかインディペンデンスデイでは核使って敵倒して終わりみたいな感じだけど、この映画は核が恐怖として描かれててよかった。


2. 映像が素晴らしい。
これまで色んなハリウッド映画を見てきたけどやっぱりどんな作品でも「あーここ明らかにCGだな」とか思っちゃう人間なんです僕は。アベンジャーズシリーズ、トランスフォーマー、アバターさえも(全部好きだけどね)。現実ではありえないカメラアングルの映像とかが余計CGを目立たせちゃってる節があるんだよね。その点クリストファー・ノーランの映像はできるだけ実写にこだわってCGと実写の境目がわからないから好きなんだけど。
そして今回のゴジラだけれども、その「明らかCG」っていうほとんど映像がなかった。上手く隠したってのもあるかもしれないけど、CGで描かれたゴジラとMUTOの質感も凄かったしね。しかも最後のサンフランシスコのシーンとかはできるだけ実写にこだわった感も伝わってきた。


3. 近年の映画への反抗心が見える
最近の映画に対するアンチテーゼじゃないけどそういう何かクラシックムービーに回帰した感があるんだよねこの映画は。ミステリーを追ってくストーリーは未知との遭遇だったり、中々怪獣を見せない演出に関してはエイリアンとかジョーズを思い起こしたね。ギャレスはスピルバーグ映画が好きなんだろうけどそれがスゴい伝わってきた。ここがこの映画の批判される所でもあるけど、中々見せない演出によって怪獣が出てくるときのありがたみがあるんだよ。
ポストクレジットシーンもなかったのも流行に乗ってない感じでよかったね。



こんな感じかな。他にも言いたい事はたくさんあるけど。
最後に、今作はトランスフォーマーみたいにただ街が破壊される映画になってなくて良かった。
人間ドラマのシーンは濃いとは言えないけど、今の社会が向き合ってる矛盾とか問題を扱ってるしね。
テーマなんかどうでもいいとか言うゴジラファンもいるけど、俺はそれ違うと思う。
やっぱり核とか原子力への恐れがあったから特別な怪獣映画として認識されたと思うんだこのシリーズは。

だからこのハリウッド版は原点に戻っててよかった。


絶対映画館で見てほしいな。