前回の話はこちらから
「ママ、見て!ぼくが作ったロボット、プログラムを書いて動かすんだよ!」
未来(みらい)は、IchigoJamとモーターで作ったロボットを、床に置いて走らせて見せる。
ひかりはお皿を片付けながらも、嬉しくはしゃいでいる。
ひかり:「わあ、すごい!未来(みらい)がプログラムも書くの?」
未来(みらい):「うん!前に進むとか右に回るとか命令を書いてあるんだよ!これ、ボタン押すとね……」
カチッ。
スイッチを入れると、ロボットは前進し、数秒後にくるっと方向を変えた。
夢(ゆめ):「わあ!すごいー!お兄ちゃんの言うことを聞くロボットだね!」
未来(みらい)はちょっと照れくさそうに笑いながら、スイッチを切る。
未来(みらい):「11月の大会は、優勝はAmazonギフトカード1万円が商品なんだって!取れたら何買おうかな」
ひかり:「もう優勝する気になってるじゃない。」
ひかりと剛(たけし)は顔を見合わせて笑った。
11月。「北はりま稲刈りロボコン」当日。
こどもロボコンのルールは全国共通。 黒と白のラインコースを辿り、コース奥にあるゾーンで得点の球を回収して得点を稼ぐ。
右コースと左コース両方の合計得点で競うため、右コース用のプログラムと左コース用のプログラムをその場で切り替えないと行けない。
あの夏休みのワークショップ以来、未来(みらい)は時間を見つけては、練習用のコースを走らせ、プログラムを修正してきた。
光センサーでの制御がなかなか思い通りに動かないことも多く、タイマーでロボットを制御している。
本番が始まり、未来(みらい)は緊張した面持ちで、コースに立つ。
夢(ゆめ)が「お兄ちゃんがんばれー!」と大きな声で叫んでいる。
ひかりから話を聞いたママパソのメンバーゆみさんも「うちの子がこういうの好きで。」と、息子さんを連れて応援に来てくれている。
右コースでは得点を2つ取って帰ってくることができた。しかし左コースはリトライを繰り返し、ロボットが帰ってくることができなかった為、コース通過の得点しか得られなかった。
他の選手は、2回目3回目の選手が多く、得点を重ねていく。
予選が終わると決勝進出の選手とは圧倒的な得点差がついていた。
未来(みらい):「ちょっとくやしいけど、ぼく、また来年もやりたい!」
会場にはIchigoJam開発者の福野さん、PCN代表の松田さんも来ていた。
福野さん:「丹波でもPCN丹波、やればいいじゃん」
それを聞いていたゆみさんが声を上げる。
「え、やりたいやりたい!!」
剛(たけし):「え、ゆみさん手伝ってくれる?」
松田さん:「各地がそれぞれのやり方でやってるから、丹波はママと子供達で開催するのも面白いかもね」
ママパソから、PCN丹波チームがまた新たに立ちあがろうとしていた。

