わが国は、戦後、先送りし続けてきた諸問題に結着をつける時を迎えた。言い替えるなら、世界の動きは、先送りを許さなく、決断を迫っていると言えるであろう。日本が「固有の領土」と主張する北方領土、竹島、尖閣諸島は、ロシア、韓国、中国がそれを認めていない。又、わが国の憲法は近隣諸国との争いを禁じ、一切の交戦権を奪っている。


 「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意」(憲法前文)しようにも、その諸国がわが国と国民の安全を脅かしているのである。「政治」とは一体何なのか。「政治家」とは何を為すべき人々なのか。わが国の未曾有の危機に対し政治の役割は増大し重くなっていくであろう。 




政府、国民の覚悟を問われる領土問題


ハマーのブログ  日本にとって喫緊かつ重要な問題で、現民主党野田政権は失敗を重ねている。尖閣諸島国有化は、その目的が「平穏かつ安定的な維持」とされ、石原都知事が行おうとした、尖閣諸島実効支配の強化を阻止する為に国有化を図ったのであった。しかしこの方針は中国政府につけ入る隙を与え、カサにかかった攻撃を許すことになったのである。尖閣問題で政府は今まで「日中両国の間には領土問題は存在しない」と言い続けてきたが、もはや、そんな言い逃れは国際的に通用しなくなってきたのだ。何故ならば中国政府は9月14日、尖閣諸島の周辺海域を中国の領海とする海図を国連に提出し、それが受理されたのだ。これは国連海洋法条約に基づき提出されたので、わが政府は従来通り「領土問題は存在しない」と言っているばかりでは国際的に不利になる。野田首相は国連演説で対抗しようとしているが、これも明らかに失敗である。


 尖閣諸島問題が他の北方領土、竹島と違うところは誰でもわかる事だが、日本国が実効支配している点であり、この実効支配を万全なものにしていく事以外に方針があるわけがない。自分の領土に施設を作り、人を住まわせる。当たり前の事を当たり前に行う事が重要であり、逆に無人島にしておく事は、他国につけ入る隙を作る事になってしまい、軍事衝突を招かねないのである。日本青年社が27年間、尖閣諸島に灯台を建設し、その灯台を守り抜いた事は、民族派団体として、国家がやろうとしても出来なかった事を、身を挺してやり抜いた結果であり、最小限ではあるが実効支配を唯一実行した。今日に至るも、日本青年社が建設した灯台と岩に描かれた日の丸以外に実効支配の強化は図られた形跡がない。本来野田政権は、尖閣国有化を決定した以上、諸施設の建設と防衛体制の強化を行なわなくてはならなかった。不退転の決意を示す事により国民に対して覚悟を求めなければならなかったのである。領土問題は必ず双方に言い分が存在する。わが国が竹島を韓国による「不法占拠」だと主張している。実際、竹島は日本の領土であり韓国はいつの間にか警備人を常駐させ韓国の領土だと主張している。そうなると本来日本は実力で竹島から韓国人を排除しなくてはならない。そこには軍事力という力が存在しなくてはならない。尖閣も同様である。南シナ海で東南アジアの国々から島を奪ったように漁船を先陣して漁民保護の名目で軍隊を投入し占領してしまうのである。これを阻止する為には軍事力が必要である。勿論現時点でそのような状況が起きるとは考えにくいが、日本が隙を見せれば、必ず攻撃を強めてくるであろう。このように国を守るという事は大変な覚悟を政府と国民が持つと言う事であり、それこそが政治なのだ。



無法国家中国といかに対決するのか


 尖閣諸島国有化に対する中国政府の異常な反応は常軌を逸するものになっている。


 日本政府の尖閣諸島国有化以降、連日の反日デモは暴徒化し、日系企業の工場、スーパー、コンビニなどの店舗は破壊、放火、略奪によって甚大な被害を受けた。このニュースは世界中を駆け巡り、中国が「法治国家」とは到底いえない異様な「無法国家」であることを世界に露呈した。更に中国政府は一部のデモ参加者が暴徒化するのを黙認し、一方で「責任は全て日本側にある」と言い放った。中国政府は国際的非難を恐れてデモを封じ込めに転じたが、対日圧力はゆるめるどころか、益々強めている。日本政府はこの暴動によって生じた全ての損害を中国政府の責任によって支払わせる事を徹底して求め、一歩も引いてはならない。中国が法治国家として存在したいならば、国際社会の一員である事を自認するならば、それは最低限の責務である。


 国際世論も領土問題の是非はともかく、他国民や他国企業の安全を保障もできない国家、政府を認める事はないであろう。


 中国政府の尖閣奪取の方針は場当たり的な日本の対応と違い、一歩一歩着実に進んでいる。当初は「棚上げ論」であった。これは中国に外交力に必要な軍事力が不足していた為である。しかし年十八パーセントという軍拡方針を維持し、経済的にもGDPで日本を抜くという状況を迎えて一変した。つまり棚上げせずに領土問題として浮上させる方針転換を行ったのである。領土法で尖閣諸島を中国領と定めたことが第一弾であり、あとは何でもありうるという事になる。国際的には全く通用しない法であっても中国々内では立派な法であるから、日本の様々な動きは不法行為になってしまうのだ。今回の日本の国有化などは「とんでもないこと」になりうる。海上保安庁の巡視活動は「侵略行為」となり、日本は「帝国主義的」になるのだ。このような無法、理不尽に対し日本政府は対決しなければならない。その為には胆を括った一歩も引かぬ覚悟が求められる。それがわが日本の政府であり、政治でなくてならない。

中国の指導部の交替が目前に迫っている

 次期国家指導者に内定している習近平国家副主席は9月19日、北京の人民大公会堂でパネッタ米国防長官と会談し、日本政府による尖閣諸島の国有化を「茶番」と批判し、「中国の領土を侵害する言動をやめるよう求める」と述べた。我々が中国指導部の動きに一喜一憂してもはじまらないが、次期習政権は日本との対決の強化をもたらすと推測されている。その習氏が一番気にしているのが米国の態度である。米国の公式見解は「領土を巡る争いには関与しない」しかし「日米安保の適応範囲に尖閣諸島は入る」というものであり、全面的に日本の見方というわけではない。中国としては米国が日本としっかりとしたスクラムを組んでいては手が出せない。民主党政権になり、意味のない米国離れを行い、中国に尾を振った途端、中国の逆襲が始まった。まさに、鳩山、小沢が招いた危機といってもいい。自国の防衛体制の強化も図らずに、日米安保の重要性も理解せず、あげくの果てに国連軍に期待する間の抜けた指導者たちを許してはならない。中国に対する対応では日米の強固な同盟関係を維持する事、領土問題は存在しないなどという空虚な言葉を並べるのではなく、国際社会に対し、日本の正当性をハッキリと宣言し、中国の侵略者の立場をきわ立たせる事、これは東南アジア諸国と同じ立場にあるので協同行動が必要。国内での領土防衛意識の全国民的高揚と海上保安庁、自衛隊の防衛体制の強化などが求められている。


 しかし、領土問題で最大の課題は実効支配にある事は間違いない。中国が尖閣領土の問題に力を入れ始めたのは、実効支配の年数が五十年を越えてからでは遅いという判断があったと言われている。国際的には実効支配が50年続くと、支配国の領土権は動かないとされているのである。ではその実効支配とは何を指すのであろうか。勿論、人が居住し、生活する形が最も好ましい事は言うまでもない。しかし無人島では灯台が有効な実効支配になる場合が多い。数少ないハーグ国際裁判所の判決の中にマレーシアとシンガポールとの小島をめぐる争いがあり、歴史的にはマレーシアの領有と思われた島がシンガポールの灯台管理により一部分はシンガポールに領有権を認められる判決が下された。このように実効支配こそ最も有効な防衛手段なのであり、実効支配の強化こそ領土紛争の解決への道なのである。

時効中断として有効な裁判闘争

 韓国大統領の竹島上陸は、天皇陛下に対する不敬発言と重なり、日本国民の怒りを掘りおこした。日本政府は竹島問題の国際司法裁判所への提訴に踏み切った。過去二回の提訴とも韓国は共同提訴を拒否し、竹島の領有を宣言している。韓国に自信があるなら堂々と裁判で受けるべきだが、負ける公算が高いため受ける事が出来ないのだ。この問題で韓国側の言い分は「国際社会の中では韓国より日本の方が力が強いので公平な裁判が期待出来ない。国際社会では力が全てであり、平等などと言うのは幻想だ」(金慶珠東海大准教授)と言っている。日本は仕方なく単独提訴に切り替えたが、実はこれが一番効果的と言えるのである。何故ならば単独提訴の場合、韓国側は拒否理由を説明する義務がある。その場合、金准教授のように「公平が期待できない」とは言えないし、日本と韓国の間に領土問題があり、それで争っている事が国際社会に公になるので「領土問題はない」とも言えなくなる。そして何よりも重要な事は韓国の竹島の実効支配(不法占拠)の法的中断が行われるという事である。


 現在の日本の現実を見れば、実力で竹島を奪取する事は不可能に近く、実効支配の時効を中断させるのが唯一可能な手段であるからに他ならない。
 韓国は領土問題としての竹島と「慰安婦」問題を常に絡めて攻撃をかけてくる。日本が本当の意味で戦後処理をしてこなかった「政治」の不備をついているのである。ここでどうしても、河野談話、村山談話を見直し、前向きな新時代を築いていかなくてはならない。

解決可能な北方領土

 実効支配を許してしまっている北方領土は返還可能であろうか。竹島と同様、北方領土は終戦直後の9月3日、ソ連軍により不法占拠されて67年が経過した。スターリンによる領地拡張方針、赤色帝国主義の本質を露わにした占領であった。しかし共産主義国ソ連からロシアに変わり、会話の通じる国家になり返還の可能性が生まれてきた。日本青年社は行き詰った返還交渉の突破口を開くべく、訪ロ団を結成し、政府要人と胸襟をひらいて会談し、問題の解決を確認した。平成21年3月の事である。以後、紆余曲折はあったが今年12月には首脳会話を持つところまで進んできた。これは日本とロシアの間には領土問題以外には何の問題も存在しない事と領土問題の解決により両国の国益が一挙に拡大する事が明白だからである。67年の実効支配をひっくり返す今回の機会を逸するならば、北方領土は永遠にロシア領として固定化し、もはや戦争以外の手段を日本は失うことになるであろう。

 現在わが国に突きつけられた領土問題は、憲法前文と九条に拘束された戦後体制、親中派と恐中派の外務省と贖罪主義の政治の行き詰まりを日本国民に明らかにした。問題の先送りは益々事態を深刻化する事も明らかになった。戦後体制を根底から見直し、国民と領土の安全を守り抜く国家を作り上げなくてはならない。

平成24年9月12日


 日本青年社は、毎年1回「全国議員同志連盟・社友総会」を開催している。特に今年は例年と趣向を変え、爽秋の9月9日、神奈川県の景勝地である江の島の高野山真言宗・鹿児島最福寺関東別院「江の島大師」での開催となった。

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 開催当日は、参加者全員が江の島の「児玉神社」(明治の軍人・児玉源太郎陸軍大将が祀られている)に参拝した後、山頂の「江の島大師」大講堂に参集した。窓から太平洋が一望できる「江の島大師」は600人以上が収容できる大講堂であるが、開会15分前には、会場に入りきれないほどの参加者が集う大盛況であった。


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 「全国議員同志連盟・社友総会」は、午後2時の開会とともに行われた国民儀礼に続いて、「国民が知らない真実・日本青年社尖閣諸島実効支配27年の活動・尖閣諸島灯台物語」が上映された。時折りしも北方領土、竹島、尖閣諸島において他国の主権侵害が立て続けに起きている時期でもあることから、領土問題をテーマにしたDVDへの関心が高い。


  このDVD上映に続いて、真言密教の最高位である前人未踏の百万枚護摩行を達成された、医学博士である高野山真言宗伝燈大阿闇梨・鹿児島最福寺法主である池口惠觀大僧正が「新党立党宣言と日本青年社の役割」を講演したことに続いて、アメリカから帰国したロシア日本研究会名誉会長・ロシア連邦科学アカデミー・東洋学研究所・日本文化研究所長・法政大学法学部教授のサルキソフ教授が「北方領土返還に向けたロシア政府の見解と日本青年社の存在」について講演した。


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 全体で3時間近い「総会」であったが、混迷する政局と領土問題を抱えるわが国の現状を映し出すが如き総会内容は、参加者に大きな衝撃と感動を与えるとともに日本青年社の更なる結束と飛躍を確認して終了した。

尚、「全国議員同志連盟・社友総会」の全容については機関紙「青年戦士」10月号に掲載します。


平成24年8月20日
内閣総理大臣
野 田 佳 彦 殿

平成24年8月20日
日本青年社

 わが国は現在、日ロ間の「北方領土問題」、日韓間の「竹島問題」、日中間の「尖閣諸島問題」を抱えている。この三つの領土は、わが国固有の領土でありながら、全てが戦後に起きた問題である。

 北方領土は、昭和20年8月15日の終戦から3日後の18日に旧ソ連軍が、南樺太と千島列島から軍事侵攻したことに始まる。殊に北方四島に関しては、千島列島に属する領土ではなく北海道を行政区とする島々であったが、旧ソ連軍によって8月18日から9月3日にかけて略奪されたまま不法占拠されている。


 竹島は、昭和27年1月18日に、韓国が一方的に李承晩ラインを線引きして奪い取ったまま現在まで不法占拠されている。


 尖閣諸島は、これら二件の問題と違い、昭和44年~5年にかけて行われた国連海洋調査団の海底調査によって南西海域の海底に有望な石油資源が存在する可能性があるということが発表されたことに対して、中国が領有権を主張し始め、昭和53年4月には百数十隻の武装漁船団が、日本領海を侵犯して魚釣島を一週間にわたって包囲するという許されざる威嚇行動でわが国に圧力を掛け、その翌年に来日した鄧小平副首相が記者会見で語った、いわゆる「棚上げ論」が、現在の領有権を巡る紛争を継続させているが、尖閣諸島は明治28年1月14日に国際法に基づいて日本に帰属した固有の領土である。これらの歴史については日本青年社HPでも公開しているが、現在に至るも一度たりとも他国の侵略を受けたり、他国の領土になったことはない。


 このような三つの領土に向けて、今年の7月3日にメドベージェフロシア連邦首相が国後島を訪問したことに続いて、8月10日に李明博韓国大統領が竹島を訪問した。更には8月15日に香港の民間団体による尖閣諸島魚釣島上陸という事件が起きたように、わが国の領土主権を巡る他国の主権侵害事件が続いている。


 然し、わが国政府は、従来通りの、事が起きるたびに「日本固有の領土」を言うが、そこには領土問題を解決しようとする気概も外交戦略も見ることができない。その証左は、いくら「日本固有の領土」と叫んでも、現実には、この海域で漁業を営む日本漁船が拿捕されたり、漁民が銃殺されるような事件が起きている事実があることだ。


 ましてや、この期に及んで韓国には「もう配慮しない」とか、中国の不法入国者には国内法で逮捕したと言いながら結局は、「英雄」として香港に送り帰すなど、その外交姿勢は全くもって理不尽であり異常極まりない限りである。


 我々は三つの領土が「日本固有の領土」であることは厳然とした事実であり、その思いは断じて譲るものではない。しかし、戦後半世紀以上にわたって政府が事あるごとに原則論ばかり唱えているが、その結果はどうなのか。我々日本人が北方領土や竹島に近づけばどうなるのか。その結果は言を待つまでもない。
政府は喫緊のうちに領土問題を解決するための確かなる外交戦略を構築せよ。


  政府の国防意識の欠如と領土意識の欠如からなる失態続きに対する国民の怒りと失望は計り知れないものであることはいうまでもない。この現実こそ正に戦後67年の長きにわたって日本の政治家が、選挙に当選するがための自己保身と既得権益を守ることしか考えず、本来守るべき国家国益・国民の生命と安全を守ることを蔑ろにしたまま、己の降りかかる火の粉を避けるように全ての難問題の解決を先送りにした「ことなかれ主義」を貫いてきたことの証左である。


  日本の民族派としてわが国の領土主権を死守すべく尖閣諸島実効支配活動に取り組んできた我々は、このような政治家のご都合主義に憤りを禁じえず、ここに声なき声の国民の怒りを代弁し、下記の通り政府に強く抗議申し上げる。





 我々は、昭和53年8月の日中平和友好条約調印から4ヶ月前の4月、中国の武装漁船団百数十隻が日本領海を侵犯し、尖閣諸島を取り込むという理不尽極まりない威嚇行動に対し、何の対応のできなかった時の政府の外交姿勢に危機感を抱き、同年8月に、尖閣諸島魚釣島に上陸し、自費で灯台を建設した日本青年社である。


 そして、この自国の領土実効支配活動は、2名の同志の尊い生命を犠牲者にしつつも、一度たりとも日本の灯を消すことなく27年にわたって日本領海である東シナ海の絶海の孤島に日本の灯を点し続けてきた。そのような折の平成16年に、政府から魚釣島の灯台を国が管理したいとの申し出を受け、翌17年2月9日、尖閣諸島魚釣島灯台を国家に無償委譲した。


 我々は、灯台が国有化されることによって、国は島内に実効支配を強化する有効な施設を建設するとか、気象観測所や漁船の緊急避難所、またヘリポートなどの施設の建設とこれらの施設の管理者が常駐して尖閣諸島を有人化することを切望していたが、灯台国家委譲から7年を経過した現在も、政府は、我々が灯台を建設して日本の領有権を死守した以外の新たな計画を検討した様子がなく未だに当時と同じ状況である。


 このように、常に北京政府を恐れるがごとき政府と外務官僚の軟弱な外交姿勢は、一昨年平成22年の、中国漁船が領海侵犯した上に海上保安庁の巡視船に体当たりをするというような中国の横暴を受けざるを得ないという、全くもって空しい状況まで作り出しているといっても決して過言ではない。
 

 上記の領海侵犯事件に際して、我々はわが国が海洋国家であるにも関わらず、国が領土の重要性を教えないばかりに、領土問題に希薄な国民を喚起することを目的に、尖閣諸島の行政区である石垣島から尖閣諸島に向けて出港する計画を立てた。そして、この計画は海上保安庁の理解と、地元漁協の協力と賛同を得て、同年(平成22年9月28日)石垣島から総勢200名で出港する準備を整えていた矢先、政府の圧力に寄って出港を断念せざるを得ない事態となった。この事実は「週間ポスト」がトップ記事で大きく報道したのである。


 然し、その後も中国の横暴は一向に収まることなく、何者が乗り込んでいるかわからないような不審漁船、抗議船、調査船、艦船などが、わが国への領海侵犯と威嚇行動を繰り返すという事態が続く中での本年8月15日、香港の民間団体が魚釣島に強行上陸するという事件が起きた。


 しかし、政府が不法侵入者に対して、海上保安庁に指示したのであろう対応策は、上陸阻止ではなく、上陸させて逮捕することであったようだ。それはこの領海侵犯と不法上陸も国内法で裁くということであったようだが、結局は国内法を適用することなく、翌日には強制送還してしまった。これこそ正に中国を慮かる軟弱外交であり、狡猾な中国は、日本への威嚇行動を益々強化することになるだろう。我々は、本来解決しなければならない領土問題をすべて先送りにするという「ことなかれ主義」に終始する日本の政治を座視することはできない。

 
 それだけはない。戦後日本の政治と教育は、主権国家において領土が如何に重要であるかと言うことを教えてこなかった。そして、尖閣諸島には、実効支配の象徴である日本国灯台があることすら国民に知らせることをしない。


  これでは我が日本は亡国の道を辿るしかない恐れまで考えざるを得なくなるだろう。
 

  これは何を意味するのか。我々が昭和53年に灯台を建設し、平成17年まで保守点検と実践的実効支配に取り組んできた以外、政府は日本の領土主権を守るための法整備も灯台保守点検以外の実効支配活動も何もしていないということだ。


  これこそ正に、政府も政治家も日本の領土主権を守るという意志も気概もないことの証左であり、その大なる責任は、国家国益を蔑ろにし、自己保身と既得権益を守ることしか頭にない政治家と公僕であるべきところの外務官僚の責任以外のなにものでもない。


  政府は、尖閣諸島を第二、第三の北方領土や竹島にしてはならない。そのために国民の信託を受けた政治家と公僕である官僚は、自分たちに課せられた責任と役割を自覚せよ。


  我々は国益を軽視する政府、政治家、官僚に断固抗議する。


  我々は自国の国益を蔑ろにして他国の国益を守る政府、政治家、官僚に断固抗議する。