概要

映画「ミスミソウ」は同名の漫画を原作としたトラウマ・サスペンス映画。

ある田舎の中学校。いじめを受けていた野崎(演:山田杏奈)がある日、いじめをしていたグループの手により家を焼かれ、妹は一命を取り留めたものの両親ともに死亡してしまう。この度が過ぎたいじめに対し、復讐劇が始まる。

ここからはショッキングな描写があります

雪の特性、血の印象強さ

舞台となっている田舎は冬になると雪がかなり降る地域である。この特性のおかげで復讐し殺した後の死体は雪に埋もれるため、警察が介入してこないという若干の安心感がある。
それに雪+血の表現が可能になっている。
この映画は痛々しい表現が多々あるが、血が飛び散るシーンがやけに多い。それはおそらく雪と血の表現をしたかったからであろう。

いじめの理由が可視化される

復讐劇をするにあたっては、倒しがいのある相手ではないと意味がない。ということで、いじめている側のストーリーもかなり複雑にねじ曲がった状態で存在しているし、それが物語の大きな部分を占めている。
だがそれは後半でわかる。前半部分ではなぜいじめたのか?家に火をつけたのか?が曖昧で、困惑する。なので、是非最後まで見てほしい。
そして、最大の特徴がセリフのみの説明ではなくちゃんと場面があり可視化できるということ。
より、感情移入しやすいし、倒したい、殺したいと思わせてくれる。

最大の見どころ!狂気の連鎖!

物語の大きな引き金はいじめっ子グループがいじめられっ子の野崎ちゃんの家を燃やして家族を殺したこと。
だが、それは単に燃やしたのではもちろんない。
いろんな要素が入り混じって起こってしまったのだ。
それは登場人物にある。
この辺の複雑さは是非本編を実際に鑑賞して体感して欲しい。

総評

グロ映画としては申し分ないグロだったが、こういうのを見慣れている人は物足りないだろう。
物語はかなり複雑だがだんだんと人が減っていくのでストーリーを追いやすい。
ただ、ツッコミディズニーどころが多いのも事実。現実味は皆無。そこに乗れるかが評価の別れるポイントだろう。

僕の評価は3.5点です。

やはり現実離れした設定が残念でした。
ですが、見て損は全くないのでおすすめです!