これは自分がまだYouTuberとしてデビューする前の話です。

この日は休日の日曜日で、夕方から友人のmatsuといつもの心霊スポット探索に出掛けました。


特に行く宛もなく、何となく関屋の海沿いの道を車で走らせていました。


yuki☆『どこ行く?この辺特に行くとこないけど。』


matsu『そうだね…。じゃあお城公園でも行く?ここから近いし。』


yuki☆『お城公園かぁ…。うん、じゃあ行こか。』


お城公園は今までも何度か行った事のある場所なので正直あまり乗り気ではなかったのですが、他に行く宛もなかったので、渋々行くことに同意しました。


そして狭い駐車場に車を停めると、いつものように懐中電灯🔦を持って公園の方へ歩いて行きました。


すると暫くして、幽霊が出ると噂のある白いお城の滑り台が見えてきました。



このお城公園の白い滑り台に纏わる怖い話。

数年前、この公園内にあるお城の形をした白い滑り台付近で、とある少女が強姦に襲われて逃げるためにお城の滑り台の頂上にたどり着いた。

追い詰められた少女は、滑り台の一番高い所から飛び降りて亡くなったのだという。

その事件以来、このお城の滑り台付近では度々少女の霊が目撃されるようになったと噂がある。


良かったら以前に公開したお城公園の記事も併せて見てみて下さい↓




yuki☆『うわぁ、相変わらず不気味だなこの滑り台…。』


真っ暗闇に佇む白いお城の滑り台は、やはりいつ見ても不気味な雰囲気が漂っていました。


しかしこの日は何かがいつもと違ったのです。

明らかに空気が違うというか、誰かにじっと見られているような視線を感じるのです。

matsu『よし、じゃあまた上まで上がってみるか。』

matsuは特に何も感じないのか、いつものようにお城の滑り台の階段を一人で上がっていきました。

自分は何かこの日は嫌な感じがしたので、お城の滑り台には上がらず、外から様子を見ていました。

matsuは懐中電灯で照らしながらどんどんと階段を上がっているのが見えました。

するとその時、お城の滑り台のチューリップの形をした吹き抜けの空間の辺りに、一瞬黒い影のようなものが見えたのです。

yuki☆『えっ?今のって人影?』

それはmatsuの影とは違う、明らかに別の人影でした。

それを見た自分は、

yuki☆『何かちょっと嫌な感じするから早く行こう!』

怖くなった自分はすぐにmatsuにお城の滑り台から下りてくるように言いました。

matsuが下りてくるのを待つと、逃げるようにお城の滑り台から離れました。

そして車に戻ろうと歩いていた時、それは起こったのです。

歩いて車まで向かおうとしていると、自分らの車の丁度手前辺りに、何か小さいものが動いているのが見えたのです。

しかもそれはよく見ると、背の低い人(子供?)のように見えました。
その人のようなものは、まるでヘッドバンキングをしているかのように頭を激しく上下に振り続けているように見えました。

yuki☆『あれ?あそこにさ、誰か人いない?丁度matsuの車の前…。』

matsu『ほんとだ…。確かに人に見えるね。』

最初は見間違いかとも思いましたが、明らかに人が動いているように見えるのです。

しかし少しずつ車に近づいて行くにつれ、それが段々と背の高い草だということがわかりました。

yuki☆『あれ?草?!さっきこれ人に見えたよね?』

matsu『うん、確かに見えたね。』

どうやらそれは、ただの背の高い草がたまたま人のように見えて、風で揺れていただけのようでした。

ところが、恐ろしいことに気づいたのです。

この時は全くと言っていいほど風は吹いておらず、周囲の草木は揺れてなどいませんでした。

にも関わらず、何故かこのmatsuの車の前に生えている背の高い草だけが激しく揺れ続けているのです。

そして気味悪く思いながらも車までたどり着くと、なんと先ほどまで揺れ続けていた草の動きが突然ピタッと止まったのです。

yuki☆『えっ?動きが止まったよ…。気持ち悪る!』

その草はまるで自分らが来るのを待っていたかのようにタイミングよく動きが止まったのです。

yuki☆『ねぇこれさ、もしかして女の子の霊が憑いてきたんじゃない?』

matsu『マジで?』

yuki☆『だってさっきさ、本当に人がいるように見えたじゃん…。』

matsu『うん、見えたね…。』

気味悪く思い、急いでこのお城公園から離れました。

ところが、恐怖はこれで終わりではなかったのです。

お城公園から離れ、matsuの運転する車に乗っていました。
この時、自分は後部座席(運転席側の後ろ)に座っていたのですが、何故か急な寒気と体調不良に襲われたのです。
今は6月で暖かい気温のため、寒いということは有り得ないのです。

yuki☆『ねぇ、なんか後ろ寒いんだけど。クーラー付けてる?』

matsu『いや、今は付けてないよ。』

yuki☆『うそ?おかしくね?何か頭も痛くなってきた…。』

matsu『うそ?大丈夫?』

とそんな会話をしていた時、あることに気づいたのです。

なんと車の座席の一部の箇所が、異様に冷たいのです。

matsuの座っている運転席とその後ろに座る自分の後部座席の間の辺りが、まるでそこの空間だけ気温が違うかのように何故か異様に寒いのです。

yuki☆『あれ?何かここ、ちょっと冷たい感じがするんだけど…。』

matsu『えっ?マジで?』

そう言うとmatsuも運転しながら問題の箇所を手で探りました。

matsu『うわっ、本当だ!何でこんなに冷たいん?』

yuki☆『だろ?これもしかして、本当に憑いてきたんじゃね?』

先ほど訪れたお城公園で奇妙な謎の人影を見ていたため、もしかすると本当に少女の霊が憑いてきたのではないかと思ったのです。

yuki☆『どこか人が多い所に行こう。そうすれば霊も離れていくかもしれない…。』

matsu『そうだね。じゃあとりあえず新潟駅に行くか。』

このまま自宅に帰ると霊がそのまま憑いてきてしまう恐れがあるので、とりあえず人の多い場所で霊を降ろすことにしたのです。

そして有料駐車場に車を停め、適当に新潟駅周辺をブラブラして気持ちを紛らわせました。

暫くしてから車に戻ると、なんと先ほどまで冷たかった座席の箇所は元通りになっており、身体の不調も治ったのです。

yuki☆『あれ?冷たいのが消えてる…。頭痛も治まった…。』

matsu『良かった…。やっぱり憑いてきてたんじゃね?』

yuki☆『そうかもね。人混みの中に行ったから霊も他の人に憑いたか、離れていったのかも…。』

その後は特におかしな現象も何も起きることもなく、無事に体調も良くなりました。

やはりあれはあの滑り台に出るという、少女の霊が自分らに憑いてきてしまったのかもしれません。
この体験以来、あまりあのお城公園には近づかないようにしています。