『MASOCHIST RED OBSCURA Vol.2 -endroll-』
ーLycaon LAST LIVEー
あなたのためーなーら
死ーねーるわー
これで終ーわりにしーましょー
そんな風になりたかったよ、
「なれたよ」
この日、そう言ってくれて嬉しかったな
一番大好きなバンド、Lycaonの解散ライブに行ってきました。
悠希さんが言っていたこんな日が来るなんて思ってなかったよって
解散してしまう悲しい時が来るなんて って意味だと思ってたんです。
けど、こんな素敵な夜が来るなんて思ってなかったよ だと思った。
「一番美しい時」に終わらせることがLycaonの為でも
やっぱりどんな姿になってもいてほしいと思う訳で、
けど今これでよかったんだと思えるくらい、最高の瞬間見せてもらっちゃったな〜〜!!
気迫のある楽器隊の演奏に乗せて、震える声で歌った琥珀色も、最後の力を振り絞るみたいに強く歌ったLASTDANCEも、わたしは一生忘れたくない
最後に見たのは悠希さんの大きな背中、両手を広げたその姿は、光の中に飛び込んで一瞬で消えてしまったけど
照らす光が消えたんじゃなくて、光の中に消えていった、が ぴったりじゃないでしょうか。
だって、いつもLycaonは影になって私達に光を見せてくれたけど、もう 影じゃない。
Lycaonという装飾をあまりにも飾りすぎて、それが重くてうまく飛べなくなってのかも、などと思う時もあったけれど、それだけじゃない背負ってきたもの、あの時ステージに全部置いて自由に高く飛ぶことが出来たんだと、わたしは思ったの
最後のダンスが終わって時計の秒針が止まれば、0時になって魔法が解けて。最後まで御伽話のような、そう思わせる素敵な演出でした。
それが物語の報われる結末だったのならそれが最後のページで良いと思えるなら、それが救いです。
わたしはたった3年間、だけど、その存在はその場所はいつだって私を支えてくれました。
これからもきっとそう!
永遠なんてないもの かもしれないけど、最後のあの時、自由になって飛び立てた瞬間が、わたしには永遠の輝きに見えたから、目指していた綺羅星になれたなら
解散が嬉しいと言った悠希さんの、あの時理解できなかった気持ちが、今ならほんの少しわかるのです。






