別府湾SAの駐車場で慣れない呼び掛けにチキンになっている自分がいた。※SA:サービスエリア
「次、あの人俺が行くわ!!」
すでにこの別府までたったの1日で辿り着いた友人Dちゃん(男)がそこにいた。
彼にとってもそれが初めてのヒッチハイクだったはずなのにここへ来るまでにもう
勇ましいヒッチハイカーの雰囲気を過持ち出していた。
「どうも!今ヒッチハイクで南目指してるんですけどもー!…」
「あのー失礼ですが今どちらの方向かわれてますかねー!」
しかしDちゃんの威勢のよい声かけでも、なかなかOKを出してくれる人はイない。
僕も負けじと声をかける
「あのー…もし宜しければ次のSAまででも乗せていただけないでしょうかー」
…
…
夕暮れが近づいてきた。
小高い山の上にある別府湾SAからは別府の町と海が180度で見渡せる。
太陽が海の向こうへ沈んでいくにつれ、SAに出入りする車も徐々に減っていった。
だいたい50台近くには声をかけただろう。
「あーもう今日は無理やなー」
8時を過ぎた頃からあきらめモードへ入り、
たまたまこの日行われていた花火を遠く海の方へ眺めつつ
昨日まで夏期集中講義のため滞在していたAPハウスへ戻っていった。
こうして僕の人生初のヒッチハイクも虚しく失敗したのだ。

辛くてもいつも別府駅前ぴかぴかおじさんは笑い続ける
(続く)