第46回世界遺産委員会にて、
新潟県にある
「佐渡島(さど)の金山」が
世界遺産に登録されました!
おめでとうございます。
佐渡島の金山が世界遺産として
認められた理由は
そこに世界遺産としての価値があると
審査で認められたからなのですが、
その、世界遺産の価値である
顕著な普遍的価値
を表す登録基準
(その価値とはどんな価値か、
何がどうすごいのか?を示す基準が
10項目定められています。)は、
(ⅳ)※4です。
これは、
建築や科学技術などの発展の様子が見られた場所に
認められる基準です!
登録範囲は、
相川鶴子金銀山と西三川砂金山、
その手作業による生産体制に応じて
形成された集落で、
手作業ではない
明治以降の遺構は除外されました。
坑道の中をリポートしてみた!
自撮りなので長く撮れません笑
主に江戸時代に、手作業で金の採掘を行い、
生産をしたこと、
その、後各地のお手本にもなったその生産体制も含めて
世界遺産の価値=「顕著な普遍的価値」が
あると
評価されました。
ここまで、申請書の差し戻しや
ICOMOSによる現地調査の情報照会に対して
丁寧に対応してきた結果です。
ICOMOSの評価から見ると
形だけで言うと逆転登録と表せますが、
順当な結果だと思います。
ちなみに、一昨年の
申請書差し戻しについて
文化庁の担当の方に、直接お話を伺いました。
書類の不備を指摘された、とあり
前代未聞の事態でした。
そんなふうに言われると
よほど書類として成立してなかったのかと思う方もいらっしゃったかと思いますが、
私がお話を伺った印象では、全くそうではありませんでした。
どういうことだったのか
説明します。
登録範囲にある西三川砂金山は、
山中に水路をつくり
大流しという
大量の水を流す方法で
その土に混ざっている砂金を採っていました。
その大流しの跡が
水路として残っているのですが
その水路は、
山の中のけもの道のようになって残っているため
台風などの土砂崩れで途切れていたそうです。
その数、数十箇所。
海や山の多い土地に住む私たち日本人は、
なんとなく途切れていてもわかりますよね。
しかし、ユネスコからは、
途切れていたらそれが水路として続いているものとはわかりにくい、
とのことで
その1箇所ずつの説明を求められたそうです。
それが「書類の不備」ということでの
差し戻しの内容でした。
こりゃ大変だってことで、
かなりの労力を費やして説明を
されたと
担当の方も
苦笑されていました。
いや実際大変でしょう。
もちろん、全て把握されているとはいえ、
それを全くイメージの湧いていない方へも分かるように一つずつ説明するという細かな作業•••。
これが、文化や環境の違う
海外の方へもわかっていただくための大変さ、なんですよねぇ。
そして、ICOMOSによる調査の評価
情報照会についても説明しておきます。
これは、
「登録には、あと一息。
もう少し追加で情報が必要ですから
提出してください。」
みたいな評価なんですが、
韓国からの要望とは別に
このような条件と
それに対応して、その結果を書類にして提出してください、ということでした。
その条件とは、
①明治以降の遺構の範囲、相川鶴子金銀山の北沢地区を除外すること
②一部鉱山の保護地域を沖合まで確保して保全管理体制を整えること
③地元の鉱業権所有者が商業採掘を行わないこと
佐渡島の金山は、
この全てにしっかり対応しました。
その結果、
世界遺産委員会で
世界遺産に登録という評価に
至りました!
手彫りの穴!高い位置にぽっかり空いています。
掘り進めたらこうなった、んでしょうが、、、
寝そべって通るのがやったくらいの穴もたくさん。
怖くなかったのかなぁ、、、
あくまで、このように手作業が行われた江戸期の遺構が
登録範囲です。
そのほか韓国から指摘されていた
強制労働については、
両国で話し合いが行われ
折り合いがつきました。
韓国からの条件は
江戸期のみでなく
この鉱山の
朝鮮半島の強制労働があったとされる
時期を含む全歴史を展示して
展示する施設を作ること
(明治日本の時と同じですが、
今回は政治の流れ的に
もう少し穏便なイメージ。)
でした。
しかし
佐渡については
江戸期から
日本の無宿人とされる
罪人や住所不定無職みたいな人も
ここで労働をしていた歴史もありますし
それがダメなことか、というと
その時の世の仕組みもありますから
なんとも言えません。
産業遺産は必ずこうしたことが
議論されますが
現代とはシステムも何もかも違うので
難しいよなぁ思います。
※ちなみに、軍艦島の元島民の方へお話を伺った時も
同じ印象を持ちました。
この時は特に長崎という土地柄やそこに住む人々の性質もわかっていたので、
おそらく語られたことが、その方から見た真実かと思います。
もちろんいろんなケースがあったと思いますし、
長崎で生まれ育った祖父の話も併せて考えると、
真相ははっきりはわかりません。
これについてはまた今度•••
とにかく
紆余曲折を乗り越えて
登録おめでとうございます!
展示体制はしっかりしていて
見やすかったです!!
島内のホテルなども
登録に合わせて
改修工事などを行っていて
準備万端な様子でした!
北沢浮遊選鉱場では、
ヴァイオリンを弾いているおじいちゃまが。。。















