本日は栃木県日光市今市「瀧尾神社」(たきのおじんじゃ)に参りました。

 

「日光の名水、お水取り二番関所、瀧尾神社」境内に御神水「やくめい水」が湧いています。

最寄り駅は東武日光線「上今市駅」(かみいまいち)になりますが、特急、区間急行停車駅の「下今市駅」(しもいまいち)からの乗り継ぎ電車が少ない為、下今市駅より徒歩にて向かいました。

 

「日光市今市」は日光連山の雪解け水により水量がとても豊富で、神社に向かう国道119号線の至るところに湧水があります。地元の方が普段の生活のように水を汲んでいました。水が綺麗な為、豆腐や日光湯葉の店が並んでいます。

 

今市の湧水の多くは「いまいちの水」と掲示されていますが、ネーミング的に決して味は「いまいち」ではございません。冷く、とても美味しい湧水です。

 

この今市の歴史と言えば「二宮尊徳」(にのみや そんとく 1784年-1856年) の終焉の地です。「二宮金次郎」(にのみや きんじろう)の名前が有名かと思います。薪を背負いながら読書している像です。名前は聞いたことがあっても、何をした人か分からない方が多い人物です。

 

「二宮尊徳」は武蔵野国小田原藩(現:神奈川県小田原市)の裕福な家で育ちましたが、洪水で家は荒廃、その後荒れた土地の復興を決意した尊徳は、皆が捨てていたわずかの苗木を拾い集めて一大農地化に成功、その噂が広まり時の小田原藩主の要請により、飛び地である下野国桜町(現:栃木県真岡市)の復興支援を成し遂げた人物です。

 

桜町に赴任した尊徳は春先に出来た作物の出来具合(味がおかしい)に疑問を持ち、今年の米の不作を予想すると家々に食糧の1年の蓄えを命じたその年に天保の大飢饉(てんぽうのだいききん 1835年-1837年)が発生、東北では数万の死者を数えましたが桜町では1人の死者も出ず、また小田原藩4万360人にも死者は1人も出なかったそうです。

 

その後、功績が認められ徳川幕府に召し抱えらた二宮尊徳は、約600の農村復興に尽力したと言われています。

 

目的の「やくめい水」ですが、日光に参詣する旅人がいつしか「役・厄たつ水(やくめい水)」と呼ぶようになりました。


とても冷たいお水で、水量が多いのであっという間に水筒が一杯です。 旅人も喉を潤していたと思います。

 

この神社は商売繁盛、縁結び運、子宝運、健康運、金運に効果があり、全国でも珍しく「風車」を祀っています。金運には黄色、縁結びにはピンク色、健康長寿・厄除には赤色風車に皆、願い事を書いていました。

 

上今市駅の隣駅は「東武日光駅」ですが、観光地化している日光に訪れる前に一つ手前の今市で下車し、ゆっくりと湧水やパワースポット巡りをされることもお勧め致します。

 

■アクセス

 

最寄駅【上今市駅】(かみいまいち)
東武スカイツリーライン「浅草駅」「北千住駅」より
「特急リバティ」「特急きぬ」「特急けごん」にて
「下今市駅」下車。普通電車に乗り換えて1駅。約1時間40分。

 

※「下今市駅」からの普通電車が極端に少なく、電車を待って
いる間に徒歩で神社に到着してしまいます。

 

※今回は交通費を抑えるため、区間急行にて「南栗橋駅」まで行き、南栗橋にて区間急行「東武日光駅」行きに乗り換えて、特急券は浮かせませした。

 

【徒歩】
「上今市駅」より徒歩5分
「下今市駅」より徒歩15分程度

 

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