ベビーギア案内業務をしている私が店では言えないアレコレをぶちまけるブログ。 -2ページ目

ベビーギア案内業務をしている私が店では言えないアレコレをぶちまけるブログ。

売り場に立って思う色々なことを愚痴ったり語ったりするブログです。
主に店の舞台裏に関するお話。

少しずつ事故の詳細が明らかになってきました。

もしかしたら調べが進む中で、更に状況が判明する事により、

今の報道内容が訂正される可能性も、もちろんあると思いますが…

 

現状、2人のお子さんがジュニアシートを使用していなかったという事は、

覆りようのない事実かと思います。

 

それに関して、私が感じたことは以下の通りです。

色んな気持ちが混ざって複雑な心境ではあるので、

いつも以上に文章が支離滅裂かもしれません。

 

 

正直なところ、一番最初に事故のニュースを聞いた時、

いたたまれない気持ちと同時に、

どうやってジュニアシートに乗っていたのかという点が気になりました。

 

ちゃんとベルトをしていなかったんじゃないか…

助手席に乗せていたんだろうか…

もしかしたら7歳の子は、法規ではジュニアシートを使用しなくても違反になる年齢ではないから上の子はジュニアシートを使っていなかったんじゃないか…だから命を落としてしまったんじゃないか…

 

これらの事が頭を巡りました。

日に日に事故の詳細が明らかになる中で、

まさか2人ともジュニアシートを使用していないとは思いもしなくて、

『本当に、どうして…』という気持ちでいっぱいでした。

 

なぜジュニアシートを使用していなかったのか…

その理由は、ご本人から事実が語られない限りは想像するより外ありませんが…

 

 

もうジュニアシートなんて必要ないと思っていたのかもしれません。

 

出費を抑えるために購入しなかったのかもしれません。

 

たまにしか車に乗せないから、なくても大丈夫と思ったのかもしれません。

 

いつも使う道だから、そんなに遠出するわけじゃないから、

事故なんて起きないと思っていたのかもしれません。

 

お子さんが嫌がったのかもしれません。

 

故障とか修理とか…たまたまその日だけ使用していなかったのかもしれません。

 

周りのお友達や親戚では使用してないから「じゃあ我が家も…」と外してしまったのかもしれません。

 

法規だけで考えても、少なくとも下のお子さんは乗せる必要があったことを知らなかったのかもしれません。

(免許を持ってる以上、それは考えにくいとは思いますが…)

 

法規を知っていて、それでも、警察に見つかったら「2人とも6歳以上です」で通せば済むと思ったのかもしれません。

 

今、私に思い浮かべられる上記以外の理由が、あったのかもしれません。

 

 

事実はどうだったのか分かりませんが…

それでも、もう少し…ほんの少しだけでも、

事故の危険性・ジュニアシートの重要性に意識を向ける機会はなかったのか…と悔しくてなりません。

 

それは、お店で店員がしっかり伝えることで回避できたのかもしれないですし、

ご自分で調べることで回避できたかもしれない…

何がキッカケになっていたかは分かりませんが、

それでも、どこかのタイミングで、ほんの少しだけでも意識を向けることで、

もしかしたら今回の事故は、この悲惨な結末を避けられたのかもしれない…

今となっては何をどう思ってもどうにも出来ないのですが、

それでも、助かったかもしれない命だと思うと、歯痒い気持ちになります。

 

 

 

1年以上前の記事になりますが…

 

 

以前、こんなこと上差しを書きました。

 

今回の事故にも少し通じる内容かなと思うんですけど…

私は、売り場でジュニアシートのご案内をする際、

相変わらずこの記事で触れたような内容を、ほぼ毎回、

やんわりと…ではありますが、お伝えしています。

端的にまとめると以下の通り。

 

・助手席では使用不可なこと

 

・お子さんの身長が140~145cmを過ぎるまではシートを使って貰いたいということ

 

・事故のニュースとかだと、助手席に座らせたことによるエアバッグでの窒息死が注目・報道されやすいけど、

実際に多いのは、首の圧迫や頸動脈損傷、切断・腹部圧迫による内蔵破裂等…

チャイルドシートを使用しないことで起きるシートベルトが原因の死因なので、

年齢ではなく身長で判断して、お子さんの体に合ったものを正しく使用して欲しいということ

(これに関しては、140cmの話を納得してくれない方に対して、たまに捕捉で説明しています。)

 

ですが、正直なところ、真剣に取り合って貰えないことの方が多いです。

「大げさに言って、高い商品を買わせようとしてる」とでも思っているのか…

「まさか自分が事故に遭うわけない」と思っているのか…

「それが理想だとしても、子どもが嫌がるだろうし、周りでそんなに長く使ってる人いないから必要ない」と思っているのか…

何にせよ、聞き流されてるな…と感じることが大半です。

 

実際、下のお子さん用にチャイルドシートを新調しに来た親御さんからも

「周りの子が誰も使ってないから嫌がっちゃって…だから今は使ってません」といった内容のお話を聞くこともあります。

 

気持ちは解ります。

 

嫌がるお子さんをシートに乗せるのが大変…て部分もあると思いますし、

ベルトが留めづらい…とかもあると思います。

それで嫌がって大泣きされて出かけられない…とかになると、

親御さんだって嫌になっちゃうんだろうってのも思います。

シート設置するとデカくて邪魔…とか。

そういう、心情的に「もう子ども用シートはいいや」ってなっちゃうのは重々承知しているのですが…

その結果どうなるのかは誰にも分からないです。

『面倒だし…』を優先した結果、最悪の事態が起きてしまう可能性もきちんと考えた上で、

どうするのかを決めて欲しいなと思います。
 

同様のことをお考えだった方…

今回の事故のニュースを聞いて、それでも「ウチは平気」だと思えますか?

 

私には、やっぱり、どんな理由もお子さんの命より重視すべきものだとは思えないんですが…、

これは、子どもを育てたことのない店員の単なる理想論ですか?

 

 

 

最後に…

 

人を“人間”と大まかにザックリ括ってしまうのもどうかと思う部分はありますが、

それでも大半の人がそうであろうと予想できる事から、今日は敢えて一括りにして言います。

 

こうやって、痛ましい事故が起きることでしか認識が改善されないのは人間の性なのだろうと思いますが、

それでも、それによって今の在り方を見つめる機会となるなら、

せめて同じ悲劇を1件でも減らせるよう、今一度、事故に対する考え方を見直してみるべきだと思います。

 

自分だけは事故に遭わないなんて、保障はありません。

事故を起こすのは自分かもしれないし相手かもしれない…

車は便利ですが、動く凶器だという事を忘れてはいけないと思います。

そして、保護者様の判断如何で、お子さんの命が左右される事も。

 

 

私は…たとえ、今後も、聞いて貰えない事が多いとしても、

変わらず事故の危険性・シートの重要性を売り場で伝えていきたいと思います。

もしかしたら、誰かの、事故に対する考え方を見直すキッカケくらいにはなれるかもしれない…

それは、100人…1000人、ご案内した中のたった一人かもしれないけど、

それでも、そこで見直した結果、一人のお子さんの命が助かるかもしれない…

 

そうしたら、私一人の声は小さくても、伝え続ける意味があるはずです。