かばぷー様企画 【ぎょっ!?アンタ何したの??】

かばぷー様「無邪気な君のせいだから」 がベースのお話です。
彼は一体、どんな事をやらかしたのか?
どんなシチュエーションだったのか?
とにかく無邪気なキョコさんのせいにして、何かをしでかしてしまう蓮さんを書いてください。

* * * * * * * * * * * * * * *

そんな企画に参加させて頂きました!

どんな無邪気なキョコなのか、

何をしちゃった蓮様なのかは、

書かれる方、読まれる方によっても、妄想…うふふ♡も違うかと。

楽しく参加させて頂きましたが、これいかに?( *´艸`)

 

王様の耳はカバの耳~小説置き場~

 

【匂いも好きなんだ-2 迷惑ですか?

 

 

「ふふふ…。やっぱり敦賀さんの匂いって、いい匂いですね…」

 

 酔ったキョーコは、気分よくその匂いに向かって、こてん…と頭を凭れさせた。

 

 二十歳になって、少しだけ大人になったお祝いにとお酒に誘ってみた。まだしっかりと呑んだ事が無いと言った彼女に、人の目がない方が気楽かも知れないと、家飲みという場所を提供してみたら……はぁ……。

 

「ふぅ~~。君が絡み酒のタイプとは…思わなかったよ……」
「ん? これが絡み酒っていうのですか? ふふ、ひとつ覚えました!」

 

 なぜか嬉しそうに、自慢気にキョーコは頷いた。

 

 多分、役者ならひとつでも多くの経験を覚えておくのがいいと思ったのだろうね…。
 そしてそのまま無防備に俺に抱き付いてくるから、……ぴとっと俺に胸が……当たってるんだけど…?

 

「そんなの覚えなくてもいいよ……はぁ~~」

 

 蓮は溜息を吐きながら、こちらの理性が保たないと心の中で独りごちた。

 

 こんなに密着して平気で抱き付いてくる。それもお酒が回って暑くなったと言って、上着を脱いでしまった君。
 薄手のブラウスを通すと…君の身体の柔らかさまで感じてしまう。……特に…柔らかな膨らみの感触が、身体が密着しすぎて……ぅ…。
 俺は嬉しいけど、他で同じ事をやったら…う~ん、頭がイタイ…。

 

「君は普段がしっかりしていて甘えないから、余計に困る」

 

 甘えてくれない君が、こんなにべったり甘えてくれるなんて、嬉しいのに対処が出来ない。君が甘すぎて、何処までが大丈夫なのか…ラインが分からない。

 

 蓮は横を向いて溜息を漏らしながら呟くが、言われた当人は上機嫌のまま、可愛い笑顔で横を向いてしまった先輩の顔を覗き込む。

 

「どうしてですか? ふふふ…ふわふわして気持ちいいのに…」

 

 ……そんな天然状態で、無邪気に他の男にも甘える気なのか?

 

「うふん。敦賀さんの匂いが…一番好き…かな…。あっ…ふふ…何言ってるのかな…。敦賀さんって、お仕事の時は厳しいけど、とっても優しいから……ふふふ、甘えちゃう!」

 

 そんな事を言いながら、キョーコは更に蓮に強く抱き付いた。

 

「………ご機嫌なようだけど、こういうことするのは俺だけ?」
「こういうこと?」

 

 酔った頭のキョーコに、直ぐに意味が伝わってくれない。
 考える仕草なのか、少しだけ首を傾げて…その後に蓮を見た。

 

「抱き付いたりとか、甘えること…」
「抱き付いたりは……他の人には…破廉恥ですから~してません!」

 

 キョーコは自分でも確認するように、最後に大きく頷きながら言った。
 そう言われると、蓮としても少しだけホッとした。

 

「甘える事は?」
「…甘える……よく分からない方には、甘えたら迷惑だと思うので、してません!」

 

 キョーコがもう一度同じように、最後に大きく頷いた。
 蓮はキョーコの可愛さに、クラクラと眩暈のような錯覚を覚えた。

 

 ………な…なんだこの可愛い生き物はーー!!

 

 心の中で叫ぶと天井を仰ぎ、蓮は「落ち着け、落ち着け」と小さく呟いて、キョーコを視界から追いやる為に片手で目を覆った。

 

 そしてなんとか気持ちを落ち着かせると、他ではしていない事には…蓮も安堵の溜息を吐いた。
 しかし同時に、では…今の状態は何かと聞きたくなった。

 

「じゃあ俺にしてるのは? 破廉恥じゃない? 迷惑にならないと思うの?」

 

 キョーコが、酔った頭で可愛く首をフリフリ考えている様子に、またもやクラクラとして蓮の方が耐えられなくなってきた。

 

 やばい、やばい、やばい……。落ち着け…、落ち着け……。
 理性! 理性!! 理性!!!

 

「……あの…迷惑ですか?」

 

 酔って潤んだ瞳で、好きな女性から小首を傾げながらそっと見上げられた男が、いつまで理性とやり合わなければいけないのかと考えれば!

 

 そんなモノ~~~!!

 

 バシッ!!…と音がして(?)蓮が理性をぶん投げた!!
 焦れた理性をかなぐり捨てた蓮は、キョーコをベッドに運び……。

 

 


「あっ~~~♡////」

 

 


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「つ…つるがさん……あの…あの…なぜ…なぜ…こんな……は、破廉恥な…姿に////」

 

 翌朝、目覚めて真っ赤になって混乱するキョーコに、蓮は笑みを向けながら言った。

 

「最上さん、大丈夫。責任は取るからね♡ まず、社長に連絡しよう。交際始めたことと、正式に会見した方がいいかな♡ それと結婚式の日取りは休みも欲しいから、社さんに相談しないといけないね♡」
「あの…あの…あのぉ~~////」

 まさかまさかと思いながらも、どう言葉にしていいか分からないキョーコが、首を振りながらクラクラして頭から湯気が出そうだ。
「ん? 大丈夫。俺に任せて♡最上さん、愛してるよ♡俺のお嫁さんになってね♡」
「あああ……は…はい…//// ……ん? え     !?」

 


♡FIN♡

 


無邪気すぎて可愛すぎなキョコのお陰で、暴走した蓮様でした(*´艸`)
某所で♡マークが可愛かったのですが、男のセリフにハートは…微妙にうっとおしいかもと思いました(^^;)(←何を試したかったんだか…)


ただいま某様の罠、お酒絡みのお話をコ練っておりまして、色んなキョコを妄想していたら出て来た小話的な感じです。
でもキョコの可愛さにクラクラしたのは、私もだったりします(^^;)
(きゅるん!っと可愛いキョコに見上げられるとこ想像してください)

 

 

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