私は父に虐待を受けたと書いていますが、父は自分がしたことを、しつけと信じています。
実際、妹から聞きましたが、テレビで子供を虐待する親の番組を見て、「こんな酷いことをするなんて、親の資格がないな」と言ったそうですが、その番組で子供にしている内容は、父が私達にしていることと、ほとんど同じだったそうです。
私が、肉体的にも精神的にも限界の時、最低限の生活費を仕送りしてくれました。会社を経営しているので、金銭的に余裕があったとは思いますが、本当に私を愛していなければ、余裕があっても援助しないでしょう。実際に、子供が苦しんでいるのに、援助しない人をたくさん見ています。
父は、私を愛していました。しかし、愛情を虐待という形でしか表現できませんでした。
私は父に、ものすごい反抗をしましたが、最終的には、逆らえませんでした。父が私を愛していることが、本能的にわかっていたし、また、暴力が怖くて、逆らえませんでした。
逆に、母には、いつもキレてました。
自分では、母が私を、父から守ってくれないからだと思っていました。私が父から暴力を振るわれても、守ってくれません。いつも「頼むから、お父さんに逆らわないで」と言われていました。
先日、「瞑想と呼吸方」というセミナーに参加しました。
これは、潜在意識の状態になって、自分の問題の原因を探るやり方のものでした。
私達の普段の状態は、顕在意識という状態です。この状態では、普段、自分が思っていることや、覚えていることしかわからないです。自分の問題を、いくら考えてもわからない、解決できない場合、潜在意識までさかのぼると、原因が解ることが多いです。潜在意識の状態は、普段の自分の考えや、記憶と違っていることが多いです。人間は、本当に辛いことは、自分を守るために忘れてしまうようにできています。
しかし、潜在意識では、覚えているのです。極端なはなし、胎児の頃の記憶も潜在意識では覚えているんです。
セミナーで、講師が私達を潜在意識の状態にして、色々な質問をします。その答えを、頭に浮かぶまま、書いていきます。
後で、自分が書いた内容を見て、ビックリすることも多いです。
私は、「エゴを捨てたい」と何度も書いてました。
講師に、このことを質問したところ、「小さい頃に母親に、かまってもらえなかったり、冷たい仕打ちをしれませんでしたか?」と言われたので、「反対です。母が言うには、私はとても大切に育てられたそうです。紙おむつを着けると泣くので、布おむつを作ってくれたり、おぶっていて寝たので、ベッドに下ろすと、目を覚まして泣くので、ほとんど1日中、おんぶしてくれて、私が望むものは、私が欲しがる前に、周りから与えられたそうです」と答えたところ、「それは、過保護によって、自我が目覚めるのを、抑圧されたケースです」と言われました。
それを聞いた人が、「私の問題は片親で苦しんだことだと思っていましたが、今の話を聞いて、母が小さい頃、「この子は、片親だからという苦労をさせたくないから、お姫様のように育てよう」と言っていたことを思い出しました。それが、私の原因だと、今わかりました」と言いました。
つまり、過保護も子供を苦しめる原因になるんです。
私は、父から暴力で、自我が育つのを、妨害され、母から、過保護で、自我が育つのを、妨害されたのがわかりました。
そのため、自我を持つために、両親にものすごい反抗をし、憎しみを覚えたのだと解りました。
虐待としつけ、過保護と愛情の区別は、ものすごく難しいと思います。
そんな時は、子供さんを観察してみてください。
子供さんが、毎日、幸せそうで、楽しそうにしていて、友達に囲まれていたら、それは、適切なしつけ、愛情です。
反対に、子供さんに問題がある場合は、まず、自分に何か問題がないか、心に問いかけてみるといいと思います。
児童カウンセリングをするケースがほとんどですが、私はまず、親がカウンセリングを受けることをお勧めします。できれば、潜在意識までさかのぼるカウンセリングがいいです。
子供さんを苦しめている親御さんが悪いわけではないんです。その親御さん自身、自分の親から、そういう仕打ちをされたり、また、今までの人生で、深い傷を受けているんです。親御さん自身も、被害者なんです。
自分の問題を解決したとたんに、子供さんに何もしなくても、子供さんの問題が解決したケースはたくさんあります。
子供さんの幸せのためにも、まず、自分の問題や苦しみを解決してみてください。
自分も子供も、両方幸せになりますよ>^_^<