最近、株式系のニュースやコメントで、
さくらインターネットの名を目にします。
面白そうな思惑が発生しているので分析してみました。
※推奨しているわけでも、これから必ず上がると言ってるわけではありません。
あくまで現状から読み取れる分析です。売買は自己責任でお願いします。
材料は2023年6月に発表された
GPUクラウドサービスへの130億円規模の投資です。
高性能のGPUをどこでもクラウド上で使えるというのは
ホントすごいなと思います。
(学生時代、自前のPCでは3Dモデリング処理が遅くて、
建築デザインの課題提出が間に合わないから泣く泣く質を落として
ノッペリした画像を作っていたのを思い出します。)
特に生成AIにとってGPUの性能アップは不可欠ですが、
それがクラウド上で使えることになれば、生成AI業界は飛躍的に伸びるでしょう。
そんな分野に、さくらインターネットが巨額投資を行うということで注目が集まっています。
チャートは直近半年の動きです。
切っ掛けは、6/16に政府が、さくらがAI開発向けスパコン整備の半額を補助というニュースです。
さらに経済産業省からも「クラウドプログラム」の供給確保計画で認定を受けたことが大きな思惑を生みました。株価はあっという間に、約2.5倍まで上昇します。
ただ、短期的に急騰したことで増担規制が入り、株価は調整に入ります。
株価は、全値戻しに近いC付近まで押しますが、その後は反発、
今はBC半値戻し付近です。
このとき、もし業績がよく、四半期成長率が高い状態なのに、株価が低迷していたならば、このニュースをきっかけに上昇相場が始まったかも知れませんが、
さくらの直近の成長性は芳しくありません。
最新の四半期成長率は7/31の1Q:▲17.11%です。
このときに出た会社予想(経常)は中間:180百万円で
予想される2Q成長率は▲7.29%です。
これがプラスになるためには236百万円を超える必要がありますので、
もし、このくらいの上方修正が起きれば、
業績相場が開始される可能性は高くなりそうです。
通期では1,300百万円です。
今後、GPUクラウドサービスがどのくらい業績に寄与するかですね。
次の中間決算発表は10/27に予定されているようです。
この日は、直近の思惑上昇で上げた6/20から129日なので、
思惑相場から6ヶ月に近いです。
経験的には、思惑相場後に業績相場が始まる場合、
大体、6ヶ月の保ち合いが続いた後というのが多いきはします。
ちょうど著書『四半期成長率とチャート分析』の第5章の事例で挙げた
ミクシィの思惑相場と業績相場の流れはそのパターンでした。
ミクシィのようになるか、それとも、思惑だけで失速してしまうかは、
まだ分かりませんが、
こういう思惑相場後に、上昇半値付近で数ヶ月保ち合いになるのは、
個人的には、かなり好きなパターンなので、注目していきたいと思います。
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